二月大歌舞伎、初日です。
今月も予定が立たないのですが…



「積恋雪関扉」が気になります。

常磐津の舞踊、大曲です。

関兵衛の踊りには、昔 中村仲蔵という役者が工夫した
「当て振り」という古風な振りがついており、楽しいです。

小野小町姫と傾城墨染実は墨染桜の精という二役は、
一人の女形が早変わりで演じるのが慣例です。
前半の可愛らしく機知にとんだ小町姫、
後半の幽玄な墨染、
そして関兵衛実は大伴黒主との激しい立ち回り…
今回は菊之助さんが演じます。

しかし前回、平成中村座で演じたときには、
小町姫を七之助さん、墨染を菊之助さんと分けて演じました。
また6世歌右衛門丈の晩年に
小野小町姫は雀右衛門丈、墨染は歌右衛門丈で演じられたこともあります。

役者さんの力量や体力に応じて、ということのようです。
今回の菊之助さんは花も実も揃っての上演ということでしょう。

雪景色の中桜が咲くという舞台面も美しく、見ごたえがありますね。