
9月は歌舞伎座秀山祭

昼の部、3階席での観劇。
まずは「鬼一法眼三略巻ー菊畑」
智恵内が松緑さん、大らかさがありました。
虎蔵の染五郎さん、この役の若さ、清々しさにぴったりです。
このときにはすでに11月の「勧進帳」弁慶上演が発表されていました。
松緑さんと染五郎さん、次の世代の歌舞伎を背負って立つ立場です。
お二人で組んでいろいろな演目ができそうです。
「隅田川続俤ー法界坊」
英雄役のイメージがある吉右衛門さんですが、
喜劇味の強い法界坊も似合っていました。
前半の愛敬と殺しの場面以降の凄み。
仁左衛門さんの道具屋甚三、こんなにかっこいい役でしたっけ…
法界坊の悪だくみを暴くところから殺しの後の連理引きまで、
吉右衛門さんとがっちり組んだお芝居を見せてくださいました。
大喜利の舞踊「双面水照月」は古風な中にも、
白昼夢を見るような不思議な感覚があります。
芝雀さんのおくみ、錦之助さんの要助。
今回の配役では野分姫は
9月前半は種之助さん、後半は児太郎さんでした。
私が見た日は児太郎さんの初日だったようです。
10月歌舞伎座は
十七世、十八世中村勘三郎追善の演目が並びました。
ぜひ見たかったのですが、予定が合わず涙をのみました。
国立劇場では「双蝶々」の遠し上演や
新橋演舞場では猿之助さんの奮闘公演も行われていました。