いつもTLVメールマガジンをご覧いただきありがとうございます。

9月も暑かったですね。
ようやく気温も下がってきましたが、急に涼しくなったことと夏の疲れとで
体調を崩される方が多いようです。皆様もどうぞお気をつけ下さい。

今月は、連日多くの問合せをいただく逆止弁について、そのユニークな特長に
焦点を当ててご紹介します。縦横上下取り付けOK、高圧もOK、省スペースで
シート材質が選べる逆止弁は、様々な用途でご利用いただいています。

また、『もっと知りたい蒸気のお話』では、初心に立ち返って最も基本となる
「蒸気とは」をお届けします。
普段身近な蒸気ですが、改めて「蒸気とは?」と問われたら何と答えますか?
TLVではこのように考えています。是非ご覧下さい。


▼ INDEX ▼
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■□ 【省エネ論文】
月刊『食品機械装置』8月号に掲載
~ 食品工場における蒸気の省エネ改善 ~
↓見える化・蒸気の質改善・蒸気ドレン廃蒸気回収等をご提案
   http://www.tlv.com/rus/?u=articles.idx&c=0-449535&m=135&p=A

■□ 【設備診断】
付帯工事費用を大幅に減らして配管検査をコストダウン
~ 700m埋設配管検査の大幅な工期・コスト削減の事例 ~
↓全長掘削・保温解体不要で検査効率が大きくアップします
   http://www.tlv.com/rus/?u=tts.100901&c=0-449535&m=135&p=A

■□ 【製品紹介】
縦横取り付けOK・高圧OK・省スペースでシート材質が選べる逆止弁
~ 様々な用途に使いやすい逆止弁 CK3/CKF3シリーズ ~
↓高シール性の秘密をアニメーションで解説します
   http://www.tlv.com/rus/?u=w.news26j&c=0-449535&m=135&p=A

■□ 【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ 蒸気とは ~
↓蒸気とは何か、どう使われるか等蒸気の基本をご説明します
   http://www.tlv.com/rus/?u=ss.1009&c=0-449535&m=135&p=A


★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記(目黒のさんま)

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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.com までご連絡下さい。
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■【省エネ論文】月刊『食品機械装置』8月号に掲載
┃ ~ 食品工場における蒸気の省エネ改善 ~
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月刊『食品機械装置』8月号に、食品工場における蒸気使用上のヒントや
省エネルギーに関する記事が掲載されています。

特に省エネルギーについては、やらなければならないことはわかっていても、
以下のような点から、なかなか着手できないことも多いようです。

 - 投資採算性のよいテーマが見つけられない
 - どこに省エネ改善の余地があるのかわからない
 - 見える化だけで省エネが進むか疑問
 - 電気や燃料等エネルギー管理がバラバラ
 - 流量計は設置しているがデータの信頼性が乏しい

・・・など、どこか思い当たる節はありませんか。

省エネ診断の実施機関も、エネルギーモニタリングシステムの提供メーカーも
色々とありますが、そのときだけ盛り上がり、一過性で終わってしまっては
意味がありません。

診断を実施し指摘をして終わり、流量計を設置して終わりではなく、ツール
を活用し、仕組みを定着させてPDCAサイクルを回していくことが重要であり、
また、そこが一番難しいところでもあります。

本記事では,継続的に省エネルギーを推進していく仕組みとして、
「EEPプログラム」を紹介しています。

このほか、以下の内容についても改善策を提案しています。

「蒸気の質の改善」
「スチームトラップの点検・管理」
「蒸気ドレン、廃蒸気の回収」
「エア(炭酸ガス・窒素)漏れ対策」

もちろん、食品以外の工場にとっても参考になる内容です。
以下から全文がご覧いただけますので、是非ご一読ください。

------>>『食品機械装置』8月号「食品工場における蒸気の省エネ改善」↓
http://www.tlv.com/rus/?u=articles.idx&c=0-449535&m=135&p=B


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■【設備診断】付帯工事を減らして配管検査をコストダウン
┃ ~ 700m埋設配管検査の大幅な工期・コスト削減の事例 ~
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▼ 配管検査費用の9割を占める付帯工事費用
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配管検査におけるスクリーニング技術をご存知でしょうか?

「配管スクリーニング」とは一言で言うと「配管異常箇所の洗い出し」です。
これは、メンテナンスコストが縮小されつつある中、限られたコストでより
広範囲の検査を実現させる技術です。

配管の検査といえば、肉厚の計測や金属表面の目視が一般的です。
確かに、肉厚の計測や金属表面を直接確認する詳細検査は非常に正確です。
しかし、保温材などの付帯物を除去したり、高所の配管では足場の設置等が
必要になったりと、場合によっては高額な付帯工事費用がかかります。

一般的に、この付帯工事費用は検査費用の実に8~9割にも上ると言われて
います。つまり、これらの付帯工事費用を抑えることができれば、検査の
コストを大幅に下げることができます。


▼ ガイド波を使ったスクリーニングで付帯工事を大幅削減
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こうした背景のもと、付帯工事費用を最小限に抑えてメンテナンスコスト削減
が図れる技術として注目されているのが、前述のスクリーニング技術です。

配管のスクリーニング検査では、配管の一部にベルト型のセンサーを取り付け
そこからガイド波を使って、長距離の配管でも効率よく全体の腐食の有無が
検査できます。

全体を精査する前に、検査・補修すべき異常個所を粗診断で絞り込むため、
精査すべき箇所が実際に異常のある箇所のみに絞られる分、検査費用を大幅に
削減できます。


▼ 配管スクリーニング検査による付帯工事費用削減の事例
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例えば、ある発電所の燃料受入れ配管は、700mという長距離の配管が地中に
埋まっていたため、配管全体を検査するには、全長の掘削・保温解体を伴い、
毎回莫大な手間と費用がかかっていました。

これに対し、スクリーニング検査なら数十m置きの掘削・保温解体で、全体を
スクリーニングできるため、付帯費用の大幅なコストダウンが図れました。
検査効率の向上に加え、作業量が大幅に減って安全性も向上しました。

>>>発電所の燃料受入配管の事例
http://www.tlv.com/rus/?u=tts.100901&c=0-449535&m=135&p=C


TLVのグループ会社TTSでは、このガイド波配管診断を1998年より提供してい
ます。
メンテナンスコスト削減に、貴社でもご検討されてみてはいかがでしょうか。


------>>TTSの配管スクリーニング検査はこちら↓
http://www.tlv.com/rus/?u=tts.100902&c=0-449535&m=135&p=C


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■【製品紹介】縦横設置OK・高圧OK・省スペースでシート材質が選べる逆止弁
┃ ~ 様々な用途に使いやすい逆止弁 CK3/CKF3シリーズ ~
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TLVの逆止弁は、ディスク弁とスプリングを組み合わせた「スプリングディス
ク式」というシール性の高い方式を採用しています。

この逆止弁には、高シール性に加えて、以下のようなユニークで便利な特長が
あり、非常に使い勝手が良いと、様々な用途のお客様からご支持いただいて
います。

 - 縦・横・上下の方向を問わず取り付けOK
 - フランジ接続用は省スペースなウェハータイプ
 - ねじ込みタイプは2.1MPaG、ウェハータイプは3.0MPaGまで対応
 - 金属/ゴム/フッ素樹脂から選べるシート材質
   (但し選べるシート材質は型式によって異なります)

今回はその使い勝手の良さにフォーカスしてご紹介します。


▼ 縦・横・上下の方向を問わず取り付けOK
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CK3・CKF3シリーズは水平配管、垂直配管兼用です。更に垂直配管では下から
上への流れだけでなく、上から下への流れでも使用することができます。
つまり、取り付け姿勢の制約がないのです。

多くの逆止弁は垂直配管で使用できても、上から下への流れには対応しま
せん。弁体が自重で移動し、一次側二次側同圧では常に開弁状態になってしま
うからです。自重で開弁している弁体を押し上げられるだけの逆圧がかかれば
閉弁しますが、差圧が小さければ開弁のまま逆流が生じる可能性があります。

その点、CK3シリーズ・CKF3シリーズは、垂直配管の上から下への流れにおい
ても、ばねの力により一次側二次側同圧でも閉弁状態が維持されています。
そのため、差圧の小さい領域から、確実に逆流を防止します。


▼ フランジ接続用は省スペースなウェハータイプ
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フランジ接続用のCKF3シリーズは、逆止弁本体にフランジを持たないウェハー
タイプです。配管側に設置されたフランジで挟み込んで接続します。
そのため、設置に必要な配管距離が短くて済みます。

特別な部品は必要無く、作業も簡単です。通常のフランジ型バルブを取り付け
る際に使用するガスケットを用意いただき、通常のバルブ同様、逆止弁の一次
側と二次側に設置するだけです。

本体外周部にはセルフセンタリングのための羽根が付いていますので、取り
付けるだけで自動的にセンターが出ます。


▼ ねじ込みタイプは2.1MPaG、ウェハータイプは3.0MPaGまで対応
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使用圧力も、コンパクトながら比較的高圧まで対応しています。

ねじ込み接続のCK3シリーズには、本体銅合金製と本体ステンレス鋳鋼製が
あり、CK3Mのステンレス鋳鋼製は最高2.1MPaGまで使用可能です。

ウェハータイプのCKF3シリーズはステンレス鋳鋼製のみで、CKF3Mおよび
CKF3MGは最高3.0MPaGまで使用可能です。


▼ 金属/ゴム/フッ素樹脂(CK3Tのみ)から選べるシート材質
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CK3シリーズは同じ本体ボディで3種のシート材質から選べます。
CKF3シリーズは同じ本体ボディでメタルシートとソフトシートが選べます。

蒸気にはメタルシート、常温の水や空気には完全シールが可能なソフトシート
と、流体や用途に併せてご使用ください。


------>>逆止弁CK3/CKF3シリーズの詳細・作動アニメーションはこちら↓
http://www.tlv.com/rus/?u=w.news26j&c=0-449535&m=135&p=D


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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ 蒸気とは ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第72話━━

▼ 蒸気とは気相
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蒸気とは、広辞苑によると『物質が液体や固体の状態から蒸発したり昇華し
たりして気体になったもの』であると記されています。

本来の意味からすると、空気も、『窒素の蒸気と酸素の蒸気とアルゴンや
二酸化炭素の蒸気に加え、その他様々な物質の蒸気が混合した気体』と
表現することができます。

しかし、このように表現してしまうと、身の回りは蒸気だらけで紛らわしい
ため、一般的には常温では気体でない物質が気体になっている状態を指して
蒸気と呼ぶことが多いようです。

更に、何の気体かについても、通常は単に蒸気と言えば水蒸気、つまり気体
のH2Oを指すのが一般的です。


▼ かつては動力源、今は加熱源
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蒸気機関が全盛だった頃は、「蒸気」と言えば蒸気船の代名詞。陸蒸気とい
えば蒸気機関車でした。また、蒸気ハンマーといえば、鍛造などに使う自動
ハンマーで動力源が蒸気のものを指す言葉でしたが、現代の、特に私たちの
仕事の領域では、ウォーターハンマーの同義語として使われることの方が多い
でしょう。

そして今日では、多くの動力源は内燃機関や電力に置き換わり、動力源とし
ての蒸気は、発電所や一部の大規模な工場でしか見られなくなりました。
今では、蒸気の用途としては加熱の方が一般的と言えます。

いずれにしても、蒸気機関の動力としての蒸気も、熱源としての蒸気も、
ボイラーで発生させる水蒸気に変わりはありません。


▼ 加熱に使われる水蒸気
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次に、加熱に用いる蒸気そのものについて見てみます。

例えば、餅米を蒸したり中華饅頭を蒸したりする蒸籠(せいろう・せいろ)
は、身近な蒸気加熱装置の一つです。

最下段に位置する水の入った釜で蒸気を発生させ、蒸籠の中を上がっていく
蒸気で蒸しています。言わば、ボイラーと蒸し庫が一体になったようなもの
です。「蒸す」という工程は、蒸気と被加熱物が接触する「直接加熱」により
蒸気の潜熱による加熱と、蒸気の凝縮水による水分補給とが組み合わされた
工程と言えます。

万遍無く、かつ素早く熱を伝えられる熱源、蒸気=水蒸気は当然ながら工業的
にも非常に有用です。

工業的な蒸気加熱としては、熱交換器を介して被加熱物に熱を伝える、
「間接加熱」が多く用いられます。間接加熱では、蒸気が凝縮したドレンに
よる水分増加を気にする必要もなく、熱だけが伝えられますので、溶かす・
乾かす・沸かす等の工程に広く使用されます。

清涼飲料・アルコール飲料・スナック菓子・タイヤ・トイレットペーパー・
段ボール・ガソリンなどの燃料油・医薬品等々、様々な製品の製造工程で
使用されています。


------>>蒸気について以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/rus/?u=ss.1009&c=0-449535&m=135&p=E


……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ

「通常は蒸気輸送配管の中は見ることができませんが、純粋な飽和乾き蒸気
 の色は何色でしょう?」

 A.白色
 B.無色透明
 C.薄茶色
………………………………………………………………………………………☆


☆蒸気についてもっと学ぶなら☆

現場で役立つテクニカルハンドブック
http://www.tlv.com/rus/?u=h.s-handbook&c=0-449535&m=135&p=E

【Web割引】蒸気セミナー 入門からメンテナンスまで実習中心の全3コース
http://www.tlv.com/rus/?u=s.seminar&c=0-449535&m=135&p=E

★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

ニュース等でさんまの不漁が伝えられていましたが、気温が下がってくる
につれて、ようやく漁獲量も好転しつつあるようです。
但し、まだまだ例年に比べれば水揚げ量は少なく、店頭価格もまだ高め。

そんな中、今年も目黒では「目黒のさんま祭り」が開催されたそうですが、
気象変動でさんまが高級魚になってしまっては、落語の「目黒のさんま」
も笑えませんね。

次号のTLVメールマガジンは、10月26日(火)配信の予定です。お楽しみに♪

オフィシャルサイト

設備手帳管理人のブログ