保険ショップの広告や新聞に掲載されるFPのコメントなんかでは「家を買ったら生命保険を見直しましょう」とよく書かれているが、実は正しくない!
住宅ローンを借りると通常、団体信用生命保険という住宅ローンの借り手に万一のことがあった場合、その後の住宅ローンを払わなくて済む保険に加入する。つまり、万一の場合の保障額が増えるので、元々加入している生命保険と合わせて全体の保障額が妥当なのか見直してみる必要がある。ここまでは良いのだが、私が正解としたいのは買うことが決まったら「家を買う前に生命保険を見直しましょう」だ。
保険を見直すと、それまで加入していた終身保険(一生涯の死亡保障で解約返戻金があるタイプ)や子ども保険を止めたり、減額したりするケースは結構多い。その結果、解約返戻金を受け取ることになるのだが、その後の生活設計に支障がなければ、その解約返戻金を住宅ローンの頭金に加えるとメリットが大きい。
例えば、3,000万円を3%の固定金利で35年間借りるつもりだったのが、50万円の解約返戻金を頭金に加えて借入額を2,950万円にし借入期間を34年にすると、月々の返済額はほぼ変わらず総返済額は約140万円減る。つまり、利息を90万円減らすことができるのだ。
借入額3,000万円 借入期間35年の場合→毎月返済額115,456円 総返済額4,849万円
借入額2,950万円 借入期間34年の場合→毎月返済額115,425円 総返済額4,709万円
さらには、住宅ローン商品によって異なるのだが、借入額が減れば保証料や融資手数料(定率の場合)など減る費用もある。
つまり、これから住宅購入を考えている人は「住宅ローンを借りる前に保険を見直す」、ぜひ頭に入れておこう。なお、実際に見直すには、保障の空白期間ができないように加入していた保険の解約タイミングや新たに加入する保険の保障開始のタイミングなどを慎重に考える必要があるので、信頼できる専門家に相談して欲しい。
僕の仕事について詳しくは>横浜FP事務所