昨夜、「ま」さんは『胃が痛くて晩ご飯食べられないかもしれない』と電話してきた。

 

辛そうだった。

「胃薬あったかなぁ?」←家にいる夫思いの妻

『いや、無い』←出先の夫

「じゃぁ買ってきとくよ」←ちょっとでも役に立ちたいと思う妻ゴコロ

『この時間でもあの薬局開いてる?』←社会経験豊富な夫ならではの心配

「大丈夫だと思う」←閉店時間うろおぼえのくせに妙な自信の妻

『じゃ、頼むわ ガ●ター10にして』←地獄に仏の心境

 

 

 

電話を切ったあと コートを着ようとして 妻は考えた。

「ホントにクスリ無かったっけ?」 

家捜しすると

消費期限が2011年末の ブス●パンが出てきた。

「2011年はついこないだ終わったばっかりだ!大丈夫に違いない!」←いつものだいたいな感じで一安心する妻

 

早速写真を撮って夫にメールする。

「コレなら家にあるよ~~」←コレがあるからガス●ー10はいらないよね?ガ●ター10でなきゃ嫌なら返信頂戴!の意味をこめたメール

返事は無かった。

 

漢方の本で胃にやさしい食材なんかを調べはじめる妻。

「いや、ちょっと待てよ!」←突然のヒラメキ

「今までの胃痛には 【大建中湯】が大活躍だったじゃないか!」

再びの家捜し。

薬箱の奥に 輝かしく鎮座する大建中湯

 

再び写真を撮ってメールする。

「もっと良いものあったよー!  これでばっちり  安心召されよ!」←絶対の自信みなぎる文面

返事は無かった。

 

 

 

帰宅した夫は 開口一番『ガス●ー10は?』と言った。

メール見てないのか?

 

「だ、大建中湯出しといたから・・・」←戸惑いの妻

『へ?買いに行くって言ってたじゃない』←怒りが痛みを上回った瞬間にそれより大きな悲しみの波が押し寄せた

「えと、でも、今まで大建中湯よく効いてたから コレでいいかなと思って・・・・」←うろたえを悟られまいと明るめに過去の効用を強調

『ガ●ター10は即効性があるから指定したの』←憤怒を押さえ込もうと努力する夫

「・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう、 いいや』諦念

 

その後夫は 期限ちょい切れのブ●コパンと妻が太鼓判の大建中湯を服用し

ゆたぽんと毛布で身体を温める。

『あんたはおなか空いたじゃろ?』←妻への気遣いに満ちた夫

「うん じゃ 先にいただくね」←遠慮ゼロの妻

スープに玄米を突っこんで食す妻の横で <ぶらタモリ>の夫。

痛みのピークは過ぎたらしい。

 

 

「今日寒かったから 冷えておなか痛くなったんだね」←妻のあてずっぽう

『そうかもね』と夫は入浴。 

入浴後 知り合いから電話。

楽しげにお話してるし長引きそうだったので 妻も入浴。

 

出て来ると 夫は<アメトーーク!>で爆笑していた。

治ったのか? 効いたのか? 期限ちょい切れのブス●パンと妻太鼓判の大建中湯 でかした!

ガ●ター10なら もっと早くラクになれたのかもしれないが 人生は一度きり 比較検証はできないのだよ

 

 

「夕飯どうする?」

『スープだけでいいや』←激しい痛みは治まったが 玄米雑炊までは食べられないと判断したのか 単に玄米が嫌だったのかは不明。

「うどんいれる?」←とっさの思いつき

『うん』←表情が ちょっと輝いた 。

 

そして いつもの二人に戻りましたとさ。

めでたし めでたし