
「ま」さんは前向きな人間である。
当たると確信して BIGを購入したらしい。
手にした6億円で何を買おうかと 真剣に検討している。(すっかり当たった気でいるのである。)
もちろん、そんな楽しい話には私も便乗する。
『住む場所は ホントのど真ん中の都会にしよう!』と 「ま」さんは言うが
それが六本木なのか銀座なのか日本橋なのか新宿なのか青山なのか
具体的には しぼれないのであった。
私は都会のすぐ横の地味めな街を希望しているが
考えてみたら やはり、それも どこなのか特定できないのであった。
最新のマンションにするか 古い家を改造して味わい重視でいくのか
どちらにするのかも影響するし おおいに迷うところである。
なんだか楽しくなって ベットに入って眠る直前まで 妄想は続く。
友達と親戚を連れて結婚式を海外でやろう、とか
香港に家具を買い付けに行こう、とか
それでもパンツは綿が良い、とか。
運用の仕方を検討したときと
セカンドハウスを都内に構えるかについて
妄想ながらに 半ば言い合いになったのが 真剣さの証明である。
私としては屋根つきの駐輪場が欲しいのと 義歯を替えたいのが 個人的優先事項である。
(我ながら リアルな選択である。)
でも、当てたのは 「ま」さんなので お金は彼のものである。(希望を込めて過去形)
だから 6億の内の2億だけ私が使っていいお金にしてください、と 言ってみた。
「ま」さんの名義の口座にお金を入れて
買いたいものが出来た時に 「ま」さんに許可をいただいて 使うのである。
「ユニクロで1500円のTシャツ買って良い?2枚欲しいんだけど・・・」とか
「フランフランのプリントの布団カバーをセットで揃えたいんだけど・・・」とか
「ドンキホーテで圧力鍋が安いんだけど・・・」とか
「たかさごの焼き豚を1本買っちゃってもいいかなぁ・・・」とか
いちいち電話で言って 「ま」さんを困らせてみたいのである。
つか、
日本中に 6億円の使い道を考えている人がいると思うけど
お互いに 誰が当たっても 恨みっこなしってコトで。