今日は久しぶりに、何の予定もない日曜日 そして朝から雨模様。一日中、家事に専念することにしましょう。

 店頭に鹿児島産の紅甘夏が出る季節になり、先日買い求めてありました。
ジューサーで果汁を絞り、皮を細かく切って砂糖を加え ガスの蛍火で気長に煮続けて行くのです。家中に甘酸っぱい香りが満ちて この香りはやはり、母の思い出に繋がります。

 私が二十歳の頃 母が、輸入品のグレープ・フルーツをいち早く買い求めて 大鍋でマーマレードを作ってくれました。
当時、輸入初期のグレープ・フルーツはあまり一般的には食べられてなく 比較的安い果物だったと思います。

 母は明治生まれの女性でしたが戦前、上海でハイカラな生活を経験していたので かつて食べていた 日本では珍しい新しい果物の事を良く知っていたのでしょう。香り高い、この手作りのマーマレードは 朝食のトーストに付けて家族中の大好物でした。

 私もかつては、グレープ・フルーツで作っていましたが 出来上がりのオレンジ色が濃く 初夏に向かう季節の移り変わりを感じさせてくれる紅甘夏でマーマレードを作ります。

 花材 ・コデマリ ・アルストロメリヤ ・スプレーカーネーション ・カスミ草 ・レザーファン
 花器 ・ステンドグラス製花器