悲劇的な終末を暗示するかの様な、濃い灰色のオープニングから始まったハムレットの舞台。
世界的名匠 「ジョン・ケアード」が日本のために斬新な解釈で演出した ハムレットの舞台を観ました。

 出演者は、ハムレット=内野聖陽、オフェリア=貫地谷しほり、ハムレットの叔父=国村隼、母親=浅野ゆう子、その他ベテランの脇役で固め 音楽は藤原道山の尺八・・と言うメンバーでした。
出演者の服装も白・灰色・黒の無彩色の色を巧みに組み合わせ その中に旅役者一行の服装だけが 鮮やかな差し色のオレンジだったのも印象的でした。
 舞台の構成が能舞台のようにシンプルで、却ってそれがイマジネーションを膨らませてくれました。
 
 近親間の醜い争いと復讐劇と言う、重いテーマのものですが テンポの早いセリフ回しや、ハムレット役の内野さんの軽やかな身のこなし 3時間20分の舞台はあっと言う間に過ぎ 北欧デンマークの石の文化でなく 日本の木の文化を感じさせる演出だったと思います。
 人に深い感動を与える 舞台芸術に関わる人達の情熱は凄いと思いながら 緑の木陰を気持ちよい五月の風に吹かれながら 帰路につきました。

 花材 ・オリオンタルリリー ・クッカバラ ・友禅菊
 花器 ・舟形金属製花器