今が盛りの、イチハツの花を頂きました。
この花は、私が小学生の頃 福岡市の郊外 筑紫郡に住んでいて 辺りの農家は食用油となる 沢山の菜種を栽培していました。父は、戦前中国で手広く製油の事業をしていて 日本に引き揚げた後も 古い二棟の工場で製油の再興を夢見ていた様です。
 この時期になると、この工場の裏庭に イチハツの花の群れが 列をなして咲いていたのを思い出します。

 子供の目には、色も形もそれほど 心惹かれる花ではありませんでしたが 父は大切に育てていたそうです。
勝って、武士たちが家紋に選んでいたこの花 父は生命力の強いこの花に あやかりたいと思って 愛でていたのでしょうか。
 静かな中にも、野趣と繊細さ そしてたっぷりとした葉の様子も 今の私の目にはとても好ましく思えます。

 花材 ・イチハツ ・白山吹
 花器 ・青色水盤