こんにちは。
先日、とある研修を受ける機会があり、今まで数多くの税務訴訟を戦ってきた講師の方が、特筆すべき発言をされていました。
それは、
「税務訴訟は3、4割は納税者が勝てる」
というものです。
4割弱しか勝てないのか、と思われる方もいるかもしれませんが、国相手の訴訟でこの数値はかなり高いと言えます。
しかし、実際に国税庁が公表している数値では、不服申し立て(@税務署での戦い)で10%弱、審査請求(@国税不服審判所)で10%弱、民事訴訟(@裁判所)で10%弱となり、講師の方の感覚とはずれています。
実はここにはからくりがあります。
不服を言う納税者には、質の悪い納税者が多い
故に、分母が膨らんで納税者不利という見た目になっているという事です。
これは公表事例を少し見るとわかりますが、以下のような主張があります。
・税法を知らなかったんだから、税金を負けてくれ。
・他の人がやって大丈夫だったんだから、故意はない。
・不正を認めるから税金を負けてくれ。
これで戦おうというのですが、正直お話にならないレベルです。
しかしながら、納税者側が絶対正しいと主張し、税務署側も絶対正しいと主張した場合の戦いは、国側も本気でやらないと負けることになります。
納税者の主張次第ということですが、「国相手は勝てない」と端から諦めるのは早いのではないかと思います。
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たけよし