こんばんは!

見にきてくれてありがとう✨

たけこです。

このお話は、お友達のお友達から聞いている

実際にあったお話を基に書いております。

不定期の深夜に、自分用のメモとして公開しており

ご興味のない方は本当に申し訳ございません。

読み飛ばしていただければ幸いです。

 

コワい話8 ヅラ山さん2(彼との別れ)

 

前話までのお話の概要

Yちゃんはある病院の秘書です。

ある日、お届け物を持って行き、そこで感じ悪ーい看護師さんに

理不尽に怒鳴られます。

メンタル最強のYちゃんは、特に相手にもしていませんでした。

ある日友人とお出かけしたYちゃんは、待ち合わせ先のカフェに

これからファッションショーですか???

というド派手な服のオカッパの女性に出くわします。

その日から(その以前からつきまとわれていたのかもしれませんが…)

Yちゃんの周囲に、Yちゃんと同じような恰好の女性が友人の前に現れたり

携帯に非通知の着信があったり、職場に無言電話が来たり

Yちゃんと同じ苗字の親戚の家に非通知の無言電話が入ったり

謎の出来事が増えて行きます。

困ったことに、どうやらYちゃんにつきまとったり

服装を真似ているのは、半年以上前に気にも留めていなかった

Yちゃんを怒鳴りつけた看護師さんのようなのです。

そこで、Yちゃんは、関係があるかは確定ではありませんが新年会の日、

A先生に直接、抗議しようとし、うまくかわされてしまいます。

そして、Yちゃんは

A先生のヅラ山さんに対しての反応にモヤモヤしながら

彼は、何かを隠しているか、何かを知っている……。

と感じたそうです。

後日、彼にその話をしたら、

「知らないわけないだろ!一緒のチームで働いていたのに!」

「てか、めちゃくちゃ怪しい!!」

と怒っていたそうです。

また、ヅラ山は、自分の間違えを、

婦長さんには、Mさんが間違えていたのに気づいたので

修正液で直していいですかと、自分のミスを平気で他人に擦り付けるような

人物であるということも知ります。

 

Yちゃんは

「そうなると婦長さんもそこヅラ山のこと信じちゃうのか。

正攻法では上手く行かなさそう」と考えたそうです。

そしてCさんが「ヅラ山、来るって。

今日、病院にドレスで出勤してたよ(爆笑)」

YちゃんとA先生と会ったらどうなるんだろう……。

ドレスって、私をプレゼント的な?と話すのを聞いて

職場にドレス…。カフェに毛皮に網タイツもあり得ると思い、

やっぱり、

私は付き纏われていると

確信したそうです。

 

毛皮コートの時とも、本屋で遭遇した時とも違う

おニューのヅラをつけたヅラ山は

一体いくつヅラを持っているんだろうと気になりながら、

水色の光沢のある背中のパックリ空いたド派手な

サテンのドレスを着たヅラ山が、

もしかしたら、A先生がいるのではないかと期待していたのなら、

ホンマ、アホやな……。とも思ったそうです。

 

MちゃんとCさんは、Yちゃん、あれ、ヤバイよ、ずーっとYちゃんをガン見してた!

というので、Yちゃんは「うーん、私、実は、院内に彼がいて

あんまりヅラに粘着される理由がないんですよね……」と言います。

 

MちゃんとCさんはラーメン屋さんで

絶対、なんか、勘違いされる事態が起こっている!!!

と話していたそうです。

 

MちゃんとCさんは、

「前にさ、A先生が気に入った看護師さんがいてね、

その人にもおんなじ事してたよ。」

「その人は、A先生と全然関係ない高校の同級生と結婚して辞めちゃって」

「つきまといの頻度は減ったらしい

ということを話しながら詳しく思い出し、

以前ヅラ山につきまとわれたそのD看護師さんにYちゃんと

会わせてもらうセッティングをしてもらっていました。

 

気になる、新年会以降、それからの毎日ですが、

 

Yちゃんの

出勤時間や退勤時間に

・Yちゃん達秘書が使っている病院通用口の前

・最寄り駅

・友人たちの周囲

・Yちゃんの地元(特急列車を乗り継ぐ距離です)

・行きつけのお店やデパート

 

にヅラ山が現れるようになります。

 

また、事態を重く見た経営陣に勧められ

そして、多忙な職員に迷惑をかけたくない

というYちゃんの希望で

Yちゃんは関連病院に極秘で異動することになりますが

 

異動先の病院までの往復の電車の中で

ヅラ山を見かけることになり、

異動先の病院の防犯カメラに、

日に何度も、

受付もせず

ホールを往復する

ヅラ山が写っていたとが

のちに、院内経営者会議で問題になってしまいます。

 

 

 

Yちゃんはこの時味方になってくれた看護師さんたちに

とても感謝していると言っていました。

実は、この頃、Yちゃんの最愛のおじいちゃんの容態が悪く

Yちゃんは、彼との別れを選択することになります。

 

おじいちゃんはとてもお金持ちだったため

体の弱いYちゃんは医療費や大学の学費などを

援助してもらっており、またおじいちゃんが大好きで

完全なおじいちゃん子だったため、おじいちゃんを置いて

県外の新幹線もしくは飛行機の距離に移動が決まった

彼についていくことはできないと決断します。

 

メンタル最強の女であるYちゃんですが

この時は、ヅラ山につきまとわれていることが

自分の妄想ではないか?

と考えるようになるほど、毎日、介護や仕事と

多忙を極め追い詰められていたそうです。

 

 

Yちゃんと彼との別れ

 

 

そして、彼との別れが

Yちゃんに訪れようとしていました。

 

Yちゃん

彼の荷造りをしながら

「ごめんなさいね。嘘ついてしまったね。」

「……。」

Yちゃん

「おじいちゃんを置いては行けない。」

「…」(涙が滲んでいたそうです)

小さな声で

「Yちゃん、僕は、弱い人間だし、早く子どもも欲しい。

早く家庭を持ちたいんだ。

だから、待っていると、答えられなくて、

僕こそごめん。」

 

Yちゃん

「私も、おじいちゃんを置いては行けないの。」

「お互い、別の形で、幸せになろう。」

 

「見送りはいいから。」

「鍵はポストに入れて行くから。」

 

彼はそっと、

黙って部屋を出て行きました。

朝5時、まだ暗い中、

季節外れの雪が道路にうっすら積もる、

寒い3月だったそうです。

 

Yちゃんは、

彼が去った後

こっそりマンションのエントランスまで降り

彼の残した足跡が

雪に消えて行くのを見ながら

そっと、一人涙を流したそうです。

 

 

 

 

もしも……。

 

この時、Yちゃんが彼についていったら

ヅラ山は年季の入ったストーカーには

ならなかったのでしょうか?

 

後日、お友達として再開した当時の彼は

「いや、多分、県外までついてきたと思う。」

と言っているそうです。

 

Yちゃん

「まじか?その根拠は??」

 

 

 

 

ヅラ山さんの、つきまといの原因は

やはりA先生が原因なんでしょうか……。

 

 

 

 

続きます。

次回以降はD看護師の恐怖?体験とYちゃんの当時の彼の回想を書きたいです。

ちなみに、当時の彼は、それからすぐ、さっさと(たしか数か月で)別な方と結婚したそうです。

Yちゃん曰く「そんな薄情なヤツ、結婚しなくてよかったよ!流した涙返せ!」

とのこと(笑)。

コワい話のタイトルですが、Yちゃんの体験したコワい話に

実は伏線があります。

キーワードはYちゃんのメンタルが最強だと言うこと。

ここから、Yちゃんのターンが始まります。