こんばんは!

見にきてくれてありがとう✨

たけこです。

このお話は、お友達のお友達から聞いている

実際にあったお話を基に書いております。

不定期の深夜に、自分用のメモとして公開しており

ご興味のない方は本当に申し訳ございません。

読み飛ばしていただければ幸いです。

 

コワい話7 ヅラ山さん

 

前話までのお話の概要

Yちゃんはある病院の秘書です。

ある日、お届け物を持って行き、そこで感じ悪ーい看護師さんに

理不尽に怒鳴られます。

メンタル最強のYちゃんは、特に相手にもしていませんでした。

ある日友人とお出かけしたYちゃんは、待ち合わせ先のカフェに

これからファッションショーですか???

というド派手な服のオカッパの女性に出くわします。

その日から(その以前からつきまとわれていたのかもしれませんが…)

Yちゃんの周囲に、Yちゃんと同じような恰好の女性が友人の前に現れたり

携帯に非通知の着信があったり、職場に無言電話が来たり

Yちゃんと同じ苗字の親戚の家に非通知の無言電話が入ったり

謎の出来事が増えて行きます。

困ったことに、どうやらYちゃんにつきまとったり

服装を真似ているのは、半年以上前に気にも留めていなかった

Yちゃんを怒鳴りつけた看護師さんのようなのです。

そこで、Yちゃんは、関係があるかは確定ではありませんが

A先生に直接、苦情を言うことにしました。

 

新年会の行われたとある日

 

幹事のB先生

「みんなー!飲んでる??今年もよろしくぅ!!!」

一同

「今年もよろしくお願いしまーす♪カンパーイ♪」

 

病院の超エライ先生

「Yちゃん、お酌して♡あ、セクハラか?ガハハハッ」

Yちゃん

「やだー先生、もう酔っ払いですか?」

「お酌くらい、いくらでもいたしますー♪」

病院の超エライ先生

「やっぱりYちゃんのお酒は美味い!!ガハハハッ」

Yちゃん

「やだー、またそんな事言って( ´艸`)」

病院の超エライ先生

「そういえば、Yちゃん、困ってる事があるんだって?」

Yちゃん

病院の超エライ先生

「いや、なんでもないなら良い。困ったらいつでも言ってね」

 

他のテーブルから

「エライ先生、早く!こっちで一緒に飲みましょう!!!」

病院の超エライ先生

「わかった、わかった!すぐ行くから!」

そう、他のテーブルに答え、Yちゃんには

「Yちゃん、本当に困ったらすぐ僕に言うんだよ。」

と言い残し、他の卓へ移って行きました。

 

今思えば、Yちゃんは、あの時、超エライ先生に

相談していたら、もっと違ったかもしれないと思っているそうです。

 

宴会は出し物が始まりました。

 

お医者さんの宴会は、脱ぎ出す先生が多く

その日もYちゃんも、ふんどし姿を眺めながら

「結婚したら、もう、ふんどし見なくていいなぁ。」

と思っていたそうです。

ふんどし姿で踊り狂う外科系のお医者さんを眺めながら

ビールを飲むというカオスな中、

病棟のA医師が

Yちゃんのテーブルにやってきました。

 

A先生

「Yさん、飲んでる??」

Yちゃん

「ええ、これでビールジョッキ5杯目ですね」

A先生

「結構酒豪!」

Yちゃん

「A先生の方が、水割りロックで何杯目ですか?(笑)」

A先生

「いやー。仕事のストレスで、飲んでも飲んでも足りないんだよ」

Yちゃん

「お医者さんって、すごーくストレスたまりますよね」

「私も医学部目指してたのですが、私はムリだったな。」

A先生

「そんなことないでしょ?まだ20代?

もう一回頑張ったら?」

Yちゃん

「ありがとうございます。困りごとが解決したら考えます。」

A先生

「困りごと?」

Yちゃん

「そうなんです。そうそう、先生、病棟のヅラ山さん

ってご存じですか?」

A先生

(一瞬表情が固まる)

「ヅラ山?誰だっけ?あ、いたかもね。そんな人

Yちゃん

「私、その人に……」

 

幹事の先生

「さあさあ、みなさん、一次会はお開き!!!

次の会場ご用意しておりますので!」

 

A先生

「そんなことより、二次会行くでしょ?」

Yちゃん

「うーん。帰って寝たい」

A先生

「会場で待ってるから!!」

Yちゃん

「えーーーーーーーっ?」

(まあ、続きの事情聴取したいし。行くか。と思ったそうです。)

 

その時、他の先生と事務の方たちが乱入してきて

Yちゃん、なんかA先生といい雰囲気だったよね!!!

二次会行くでしょ?さあさあ早く早く!!!

 

と引っ張られて、先生や看護師さん、事務の方と

どさくさに紛れて二次会に行くことになってしまったそうです。

 

Yちゃんは

A先生のヅラ山さんに対しての反応にモヤモヤしながら

彼は、何かを隠しているか、何かを知っている……。

と感じたそうです。

後日、彼にその話をしたら、

「知らないわけないだろ!一緒のチームで働いていたのに!」

「てか、めちゃくちゃ怪しい!!」

と怒っていたそうです。

 

二次会の会場に行くまでに

看護師さんと事務の方と一緒に

おしゃべりしながら移動していたYちゃん。

 

美人看護師さんCさん(以下Cさん)

「そういえば、Yさんって、ヤツに怒鳴られてましたよね。」

Yちゃん

「ヤツ?」

Cさん

「ほら、ヅラ山さん」

Yちゃん

「ああ、なんかありましたよね。」

Cさん

「私、あの時、いたんです。廊下に。」

「あの人、自分の彼がお医者さんだからか、

すごく看護師や事務員を見下げて、最悪なんですよ」

めっちゃ可愛い事務のMちゃん(以下Mちゃん)

「そうなんですよ。私なんて、ヅラ山が間違えたのに、

Mさん、これ間違えてますよ!!って怒られて、

私、後日、婦長さんに確認させてもらったら、

そこの箇所、修正液で再修正されてて…」

 

一同

えーーー???どういうこと???

 

Mちゃん

「ヅラ山が、自分が間違えてたのに気づいたみたいで

婦長さんには、Mさんが間違えていたのに気づいたので

修正液で直していいですか?って話してたって」

 

CさんとYちゃん

婦長さん、そこヅラ山のこと信じちゃダメじゃん!!!」

Mちゃん

「もう慣れたからいいです(笑)毎回モヤるけど。」

Cさん

「そういえば、ヅラ山、別れたって本当に?」

Mちゃん

「そうそう!!!めっちゃ気になる!!」

「ヅラ山さん、今日準夜勤ですよね?」

Cさん

「ヅラ山、来るって。

今日、病院にドレスで出勤してたよ(爆笑)」

Yちゃん

「A先生と会ったらどうなるんだろう……。

ドレスって、私をプレゼント的な?苦い笑」

MちゃんとCさん

絶対、A先生、来ないと思う!!!!!!

Yちゃん

えーーーっっ!?僕も行くって言ってたのに?」

MちゃんとCさん

来るわけないよ病棟でも避けてるの見え見えだもん。

Yちゃん

心の中で「だーまーさーれーたーぁ……」

と思ったそうです。

え?てか、なんで、ヅラ山さんが来る会場に

私が行くように騙し討ちみたいな状態にするんだ?と、

モヤモヤしながら、そしてまた、ヅラ山につきまとわれて

困っているという話も途中になってしまったことが

残念でしたが、病棟でのヅラ山の雰囲気を聞き、

それはそれでまあ収穫があったと思ったそうです。

 

そして、二次会会場に到着したYちゃん達でした。

 

MちゃんとCさん

「ほら、やっぱりいない!!A先生。表向きは急患だって(笑)」

Yちゃん

「だーまーさーれーたーぁ……。僕も行くと言ったのに。」

MちゃんとCさん

「A先生、悪い人じゃないんだけどね…要領が良すぎ(笑)」

Yちゃんは、とりあえずのビールを飲みながら、

MちゃんとCさんに例の毛皮コートの件や

友人のお洋服完コピ事件の話をしました。

MちゃんとCさん

「前にさ、A先生が気に入った看護師さんがいてね、

その人にもおんなじ事してたよ。」

Yちゃん

「いきなり前科アリかよ。なんの目的で?」

MちゃんとCさん

「その人は、A先生と全然関係ない高校の同級生と結婚して辞めちゃって」

Yちゃん

つきまとわれなくなったの???

MちゃんとCさん

頻度は減ったらしい

Yちゃん

「はぁ???」「A先生と関係ないってわかったのに何で???」

MちゃんとCさん

「そこがヅラ山の狂ってるとこだよね…」

あ!来た!!!」「ヅラ山だ

2人が言うと、そこに、

毛皮コートの時とも、

本屋で遭遇した時とも違う

おニューのヅラをつけ、

水色の光沢のある背中がパックリ空いたド派手

サテンのドレスを着たヅラ山

こちらの様子を伺いながら入ってきました。

 

MちゃんとCさん

うわっ、こっちガン見してたよね。

「コワい怖い。」

 

ヅラ山看護師

「ちょっと、遅れて来ちゃったぁ。間に合って良かったわぁ」

あたしビールで!

と、言いながら中堅の先生達の座っているテーブルにドカッと座り込み

ストレートの黒髪アゴのラインスレスレのヅラの合間からこちらを見ています。

 

MちゃんとCさん

「ねぇ、抜け出して、ラーメン食べに行かない?」

Yちゃん

「テンション明らかに下がったし、そうしようか。」

MちゃんとCさん

ヅラ、ずーっとこっち見てる、気持ち悪い。早く出よう。」

2人はそういうと

幹事の先生に、

「そろそろ電車が無くなるので3人で帰りまーす♪」

「はい!会費!」

と会費を手渡し、会場から、Yちゃんを引っ張りだし

走りだしました。

 

MちゃんとCさん

「Yちゃん、あれ、ヤバイよずーっとYちゃんをガン見してた!

「やっぱり、A先生来なかったじゃん!

「なんか、誤解されるようなことあった???」

Yちゃん

「うーん、私、実は、院内に彼がいて

あんまりヅラに粘着される理由がないんですよね……」

 

3人で、うーん……と考えながら

ちょっと歩いた場所のラーメン屋の前で

MちゃんとCさんはラーメン屋さんへ消えていきました。

 

Yちゃんは自宅へタクシーを拾い帰宅しました。

自宅について、シャワーを浴びて髪を乾かしていると

「ピロリロン♪……」

携帯電話がなります。

 

こんな夜中の2時に何だろう……

見ると、知らない携帯電話の着信が…。

 

かけ直すにも、深夜だし

職場の先生が酔っぱらってかけたなら

無視しておこう。

そう思って、この着信番号は消去してしまったそうです。

 

のちに、警察に相談した際

もしかしたら、ヅラ山氏の携帯電話だったのか

確認したかったと言われ、消去したことを後悔し

その後は着信した不明番号は全部メモしているそうです。

ヅラ山さんの、つきまといの原因は

やはりA先生が原因なんでしょうか……。

 

続きます。