📝はじめに
能力を“奪う”少年・カイ。
彼が目覚めた異端の力には、記憶と感情が流れ込むという代償があった。
そんな彼を追う監視局の少女・アイ。二人は敵か、味方か――。
運命の歯車が、静かに噛み合い始める。
■1コマ目:
構図:監視局の外観。高層ガラスビルで、セキュリティゲートあり。
セリフ:
アイ(モノローグ)「ここが、私たちの本部。“能力犯罪監視局”」
■2コマ目:
構図:内部。カイが部屋の中で椅子に座って待機。無機質な白い部屋。
セリフ:
カイ「なんだよここ……俺を監禁でもすんのか?」
職員(モニター越し)「対象の反応を観察中」
■3コマ目:
構図:アイが部屋に入ってくる。制服+戦闘スーツ姿でキリッとした表情。
セリフ:
アイ「あなたの模写能力、分類上“感情リンク型コピー”に該当するわ」
カイ「……意味わかんねぇ」
■4コマ目:
構図:ホログラム映像で説明するアイ。能力の図解が背景に。
セリフ:
アイ「コピー時に、相手の“意志”が強いと、感情や記憶が流れ込むの」
「強敵ほど、あなた自身が壊れていく」
■5コマ目:
構図:俯くカイ。苦悩と覚悟がにじむ表情。
セリフ:
カイ「壊れても……奪うって決めたんだ」
アイ(小声)「……だから、怖いのよ。あなたが」
■6コマ目:
構図:アイとカイが至近距離で対話。距離が少し近づく。
セリフ:
アイ「その力は危険。でも――使い方次第で、誰かを救えるかもしれない」
カイ「……利用されるのはごめんだ」
アイ「でも、放っておけないでしょ?」
■7コマ目:
構図:監視局の分析室。上層部がモニター越しに2人を見ている。
セリフ:
分析官「感情反応値が予想を超えたな」
長官「適応すれば武器になる。暴走すれば処分するだけだ」
■8コマ目:
構図:エレベーターで並ぶカイとアイ。沈黙の中に少しの信頼が芽生える。
セリフ:
カイ「……ここから始まるって感じだな」
アイ「終わらせないって、決めてるから」
📝おわりに
「能力を奪う」――それは、他人の痛みを背負うということ。
カイはまだ、自分の力を完全には理解していない。
だが今、彼の隣には共に歩む“誰か”がいる。
この出会いが、破滅か、それとも希望か――それはまだ誰にもわからない。