幸せ家族計画! -33ページ目

幸せ家族計画!

しがないいち新生児科医のプライベートなブログです。

バイバイ、ブラックバード/伊坂 幸太郎
¥1,470
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買ってきちゃいました。高けえよハードカバー><

この作品は太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて作ったそうなのですが、それを知らずに読むと正直意味不明です。

星野の境遇があまりにも謎に包まれすぎていて、さっぱり感情移入が出来ないし、男も女も恋愛感が偏りすぎで共感し難い。おまけに繭美がマツコデラックスにしか見えずw、荒唐無稽な御伽噺でも読んでいるかのような気分でした。

ここまで現実離れするなら、いっそ「オーデュボンの祈り」みたいにファンタジーにしちゃえばいいのに、と思ってしまいます。

「あるキング」「SOSの猿」「バイバイブラックバード」と、最近伊坂幸太郎が迷走しているような気がします。かなり色々なジャンルに手を広げているようですが、僕としては、伊坂幸太郎はあまり設定に懲りすぎないで、もっとシンプルなミステリーを書いた方が面白いと思います。「重力ピエロ」とか「ラッシュライフ」の路線でもっと書いて欲しい。

そういった意味では、マリアビートルは期待が持てそうですが、いかんせんハードカバーは高いので、しばらくはお預けかな。もっと早く文庫化してくれればいいのに><
救急の実習の一環で、外病院の当直へ行ってきました。思えば一次救急をちゃんと見学するのはこれが初めてかも。藤沢市民病院の時は小児救急しか見なかったし。だから救急というと、心配停止とか、脊髄損傷とか、そういう重症なイメージでした。

なので、今回、発熱とかめまいでやってくる患者さんがなんだかとても新鮮でした。救急で重要なのは命に関わる重篤な疾患を除外することなので、基本的には患者さんの訴えをなんとかしてあげる、というスタンスではありません。その感覚が不思議でした。例えば胸が痛いと言ってやってきた人には、胸の痛みを取り除いてあげるのが目的ではなく、心筋梗塞とか、大動脈瘤破裂とか、そういう緊急性の高い病気を探すことです。そのような疾患がもしあれば治療し、なければおしまい。詳しい検査は、後日日中に○○科を受診してください、と言われて帰されます。

救急と夜間待たずに受けれられる時間外診療と勘違いしている人がわりといると思いますが、そこが大きな違いです。慢性疾患については、長期のフォローが出来ないから薬も処方されないし、あんまり気楽に救急車を呼んでも、いいことないです。

中には、子供が頭をぶつけたと言ってやってきた親が、診察が長引きそうだと知るや「あ、たいしたことないんでいいです」って感じで去ろうとしていたときは、なんだかやりきれない気持ちでした。そういうのが続くと、本当に心労たまりそうです。

まあなんにしても、これを来年からやらなきゃならんわけで、そう考えるとあまり偉そうに能書きを垂れている余裕もなさそうです。見学と言っても臨床に身をおくと、国試勉強では素通りしていたようなこともたくさん疑問として湧き上がってきて(たとえば、血便があって血が足りなくなっているとき、輸液をするか輸血をするか、その判断基準は?とか)、まだまだ医療の1%くらいしか理解していないのだなと実感します。
…プリングって言われても一ミリも分かりません!!><

http://www.yomiuri.co.jp/feature/nobel/nobel2010100701.htm


先日、北大の理学部ローンで、鈴木教授らしき人と、外国の方(リチャード教授?)がベンチに腰掛けて対談しているところを撮影しておりました。なんだか会う人会う人にノーベル賞の話題をふられますが、別に北大生だからってそこまで関わりないからあまり詳しくはないです!

正直科学の世界は自分の専門を一歩踏み越えると完全に宇宙ですね。有機化学もパラジクロロベンゼンとかが限界です。パラジウムとなんとなく似ているけど。この賞もすごくピックアップされているけれど、実際なにがすごいのかさっぱりわかりません。。。

鈴木教授の出身地のむかわ町といえば、昨年地域医療実習で訪れた穂別と合併した町で、以前は鵡川町と漢字で表記したそうです。合併に際しては、鵡川と穂別でいろいろもめて大変だったそうですが、今でも少しはそのしこりがあるのではないでしょうか。穂別に行っていた身としてはこの受賞騒ぎで鵡川ばかりが脚光をあびて穂別がないがしろにされないかちょっと心配ではあります。

にしても、記事では「ドリームが現実になった」と語っている鈴木教授。80歳にして「夢が叶った」なんて、なんて素敵な人生でしょうか。60歳くらいまで生きればいいや、とか言ってる人間には出来ない芸当です。諦めず、ただひたすらに研鑽を重ねる、その偉大さを感じさせますね。

普段何気なく使っている薬も(まだ僕は使ってないけど)こういうものすごくマニアックな人たちのたゆまぬ努力の連続で出来上がったものだったんですね。つまりバファリンの半分は情熱で出来ていたんですねw