ボイスドラマ「珍獣ロック」
さてさて、ようやく声優さんの演技データも集まってきました。出演キャラクター総勢25名、外部の声優さん18名という大規模な企画。脚本書いているときはこんな大掛かりなものになるとは思わなかったですけども…w前作レイニーデイの3名を遥かに凌いでます。
集まってきたとはいえ、まだ編集を始められるほどではないので、演技を声優さんに託して今は待機している僕自身は動きたくても思うように動けないもどかしい毎日を送っています。
で、僕に出来ることはないかと考えた結果、いろいろエフェクトの研究をしたり、演出の案を練ったりしてます。例えば、セリフを左右のスピーカーからタイミングをちょっとずらして流すとどういう風に聴こえるかとか、ナレーションと実際のセリフをどうやって表現し分けるか、とか。(これに関してはコンプで潰せば潰すほど空間が消えてナレーションっぽくなる、という結論に。。。マニアックだけど)
それから、BGMをどう使うか、というのもキモですね。ドラマやアニメでは、ほとんど半分以上の場面でBGMが流れていますが、あれをサウンドオンリーのボイスドラマでやっちゃうと、どうしてもくどくなっちゃうと思うんですよね。視覚的な要素に脳が向いている映像作品と比べて、ボイスドラマではBGMの与える影響力がかなり強いと思うんですよ。だから、常になにかしらのBGMが流れているようなのは、聴いていて疲れてしまうし、雰囲気ばかりで内容が入ってこない。あくまでキャラクターのセリフが主役で、BGMはそれを盛り上げるために使うべきだと思います。
ゆえに、その場に合ったBGMを選曲する、というのは当然のことながら、ボイスドラマでは、「どこにBGMを入れるか」というのが重要になってきます。BGMの影響が強力だからこそ、ここ一番以外は、極力BGMに頼らずムードを作っていく。そしていざ使うときは、BGMの盛り上がりとセリフ上の盛り上がりがばちっと合うように、頭をひねりながら工夫を施していきます。この作業はやっていて本当に楽しい。偶然でも、故意にでも、セリフとBGMがばちっと合ったときの感動はひとしおです。
それから、今回新たに試みているのが、BGMを単なるバックグラウンドにとどめないで、物語の演出により積極的に参加させていくというやり方です。たとえば、キャラクターたちがあちこち駆け巡るような場面で、セリフを右にふったり左にふったりするわけですが、このとき同時にBGMもまとめて左右にふってみる。すると、世界が丸ごと揺れているような感じになる。強弱やBGMに対するエフェクトも場面に合わせて大胆に動かしてみる。すると時に、思いもよらない効果が得られることがあります。
まだまだ研究段階ですが、映像作品にはない、音声作品ならではの表現が見つかれば、この企画は一つの作品としての意義を獲得できるんじゃないかと思います。今回は本当に多くの人の善意の協力で成り立っているので、感謝の言葉に代えて、全力で最高の作品に仕上げることが恩返しになると考えています。
と、そんなことを妄想しつつ、実際には声優や絵師の皆さんに催促のメールを送る嫌われ役の日々を送っております(^^;