結婚したら付いてきてくれるか?


手放しで喜んでついて行くと言ったあの日。

全てが嬉しくて、心を踊らせた。

私にとって2度目の結婚になると決めた日。

予定は未定といって未だに入籍していない。

それが返ってよかったかもしれない。


あなたと過ごす2回目の海外での同棲互いは

気持ちも、生活の仕方もみてる。


もちろん、働かないのだから生活のお金の工面は全てあなたが行うもの。

食費も、交通インフラも、娯楽も全て。

1ヶ月に2万円のお小遣いがあれば十分だろ?

と渡された。それで充分こと足りる。

物価も日本より僅かに安いし、交通インフラなんて考えられない金額である。余るぐらい。


ただ小遣いって概念は私だけかな?

差し出された金額で、私の好きなように使用してもいいもの、だと考えてた。

自由なランチがしたい。どこかに出かけたい。それに伴う交通費も含んだ額だと思ってた。


なのに、蓋をあけたらそこに日々の食事代が入ってた。

2万円。

2人での生活で食費って考えても、外食しなくても結構工夫が求められる金額だよ。

いくら多少物価が安くても、残高確認したら月に2、3千円余る程度。

それを小遣いだと言っているなら余りにも可哀想。


お金の価値観。

恥ずかしい話。私の実家は裕福でない。工面できなくて、ガスや電気、水道が止まってしまうことなんかザラにあった。

食事もごめんな、と言いながら母が作る塩おにぎりだけの日もあった。

そんな家庭で育つのだ。服装なんか気を使えない。オシャレなんか知らない。

それらしく振る舞えるオシャレを覚えたのなんか、社会人になってからだ。


今まで出来なかったことができるのだから、お金が大切だと知りながらもオシャレ、化粧、男も覚えた。

窮屈だったお年頃を埋めるかのように散財していた。貯金なんて言葉知らないみたいに。

落ち着いた生活をしなくちゃいけないよね、と自覚しはじめた頃には再婚が目の前で。

節約を覚え、オシャレも程々に。

毎年買い漁った服は捨て、自分が気に入ったものだけが残った。安物でもお気に入りはお気に入りなのだ。


くたびれた服は、外出用から家用にかわりパジャマみたいになる。

それを見たあなたは、もうボロボロじゃないかと鼻で笑う。

出会ったのは、まだ散財してた頃。服装も新調したてのものを楽しみ、デートしてた。

それと比較したんだろうな。

新しいものを買えと話す。

帰国した私にはそれ程経済力はない。日常生活を送るだけで精一杯である。

俺が買うと与えられたものは、好みにそぐわないもので楽しくもない。

同じ3000円で買うなら私の気に入ったものがいい。

なのに、私が選ぶ3000円は高いらしい。笑


養ってやってる。という生活の価値観と

オシャレという、社交性の価値観と

男女という価値観と

お金の価値観が違うなって。

少しずつ、いやでも浮き彫りになる違和感は

きっと今後の将来大きなズレになって

お互いがお互いを尊重できなくなる。


それがやがて、離婚できないくせに

心に癒しを求めた婚外なんちゃらに発展するんだろうな。

それを知ってまた、悲しんで

自分が傷ついて自信なくて。

負のスパイラルになる。