2日後 仕事に復帰した私に

隣の席の同僚が にやけて何か言いたげだった



「何 どうしたの」


「先生から電話があったでしょ」



     ここが携帯番号の出所か?



「………」



私が言い渋っていると



「欠勤していると言ったら 
 
どうしても訊かなきゃならない仕事の事があるから
 
番号教えてくれって言うから 教えちゃったよ」



     それは 個人情報なんじゃぁ
     

     言う同僚も同僚だけど
     
      訊く先生も先生だよ




でも 嘘までついて携帯番号を訊いてくれたと思うと

何故? という疑問が頭をよぎる



     確かめたいけど 明日まで逢えない


     携帯の着信履歴から知った 先生の携帯番号には
     
      怖くて かけれないよ






その夜 私は片手に携帯電話を握り締め

何度も発信ボタンを押そうとしながら 迷い

空が白みがかった頃 ようやく眠りについた