本日、無事に日本に帰国しました。
サポートメンバーのことを改めて少し紹介してもらいます。
今回の挑戦はドーバー海峡に引き続きサポートを引き受けてもらったキッコさん、ゆかさん、ボリさん。
そして新たなサポートとして福さん、宮崎からはドクターの迫田先生、ドローンカメラマンの岩上さん。この6人のサポーターに協力してもらって実現することができました。

きっこさん
ハワイに出発する直前にケガをして傷だらけの満身創痍の身体で船上のサポートを引き受けてくれました。泳いでいる僕の気持ちを一番理解して的確な指示をくれていました。
そして、他の誰よりも一番僕をゴールまで連れて行きたいと強く思ってくれていました。
その気持ちに結果で応えられなかったのは申し訳なかったです。船に上がって最初にそっと言ってくれた「頑張った」の一声は気力も使い果たし空っぽになった僕の心を満たしてくれました。

ボリさん
英語が出来ない僕の代わりに挑戦の為の申請や現地との連絡を全て引き受けてもらいました。今回も現地で突然船に乗ってもらうことになったりで振り回しっぱなしで一番迷惑をかけてしまいました。今回の挑戦を決めるきっかけの1つが昨年ボリさんたちがリレーでモロカイ海峡横断に成功したことでした。その時の経験から泳ぎきるために必要な練習を指示してくれました。コースから2km外れた時に元に戻すことができたのはボリさんの助言があったからこそで、その助言が無ければ力を出しきれないまま夜明け前に僕の挑戦は終わっていました。

ゆかさん
ハワイ滞在期間中、毎日バリエーション豊富な献立を考えて食事を作ってくれていました。今回のチームの絶対的存在としてみんな頼りっぱなしでした。挑戦の本番では陸上部隊としてSNSで情報発信をしてもらっていました。泳ぎながらゴールで待つゆかさんの姿と一緒に喜び合うをシーンを想像しながら泳いでいました。でも想像していたシーンが現実になることはなかったですが、船で戻ってきた時に普段と変わらぬ態度で接してくれたのが、ゆかさんらしくて嬉しかったです。

福さん
休暇を利用してハワイに行くという福さんを半ば強引にサポートメンバーとして引き入れさせてもらいました。本番では陸上部隊として船からの情報をSNSで発信してもらっていました。福さんは現地で車の運転手を自ら引き受けてくれて、左ハンドルと右車線の中縦横無尽にハワイの運転する姿はカッコよかったです。お陰で他のメンバーはストレスなくサポートな専念することができました

迫田先生
今回の挑戦を決めた時に宮崎で一番最初に相談したのが先生でした。講演会をセッティングしてくれたり、メディア関係の方を紹介してくれたり、今回の挑戦を多くの人に知ってもらうきっかけを作ってくれました。そして現地でのサポートも申し出て頂き、本番では慣れない船に乗ってサポートしてくれました。泳ぎ終わってボロボロになった身体のケアをしてもらいました。今回の挑戦で初めて海峡横断の過酷さを同じ地元宮崎で共有できる仲間ができたことを嬉しく心強く思います。

岩上さん
迫田先生の紹介で初めてお会いしたその日に現地での撮影を引き受けてくれました。空からドローンで撮影してもらった夕日に向かって泳ぎ始めるスタートシーンは最高にカッコ良かったです。周りの人たちを巻き込む人間力で船にサポートが3人しか乗れなかったのを4人に増やしたり、ヨットマンとしての経験から色んな知識をメンバーに与えてくれたり、大きく揺れる船の上で誰よりも動いてくれたり、数え切れないほど色んな場面で助けてもらいました。

全員今回の挑戦のために仕事を休んだり調整してくれたり、本人だけではなくそれぞれの家族や職場にも迷惑をかけて色んな人たちを巻き込んでしまいました。それでもハワイに一緒に来てくれてサポートしてもらったことは一生かけても返しきれないほどの恩をメンバーには頂きました。これは何度ありがとうを言っても言い足りません。

最後に6人のメンバーへ、皆さんのお陰で自分の力を出し尽くして満足いくまで泳ぐことができました!本当に本当にありがとうございました(^o^)

現地時間の9月15日のお昼過ぎにオアフ島からモロカイ島へセスナ機で渡り、そこからスタート地点であるケプヒビーチへタクシーで移動しました。


サポート船がオアフ島からスタートに来るまで約2時間かかるのでその間に昼食をとったり休憩しながら待っていました。


サポート船が到着すると船上サポーターの4人は沖合い100mの位置で停泊している船まで泳いで乗船しました。


全ての準備が整った17時18分にモロカイ島をスタート。コバルトブルーの透き通った海にワクワクしながら泳ぎ始めました。補給は40分毎にする予定だったのですが、船長の指示で直前になって30分毎で行うことになりました。


最初は波も風もない穏やかなコンディションの中、1時間で4kmと快調なペースで泳いでいました。


18時半に日没を向かえて徐々に暗闇が深まり、視界に入る光はカヤックに付いている数本のケミカルライトとカヤッカーのヘッドライトの明かりのみ。


スタートから2時間40分で10km地点を越えて、その頃には太陽が完全に沈み漆黒の海が広がっていましまた。そしてそこから海の様子が一変します。


風速10mの強風と大きなうねりが合わさって3mを越える波となって覆い被さって来ました。それに加えて突然のスコールに幾度も襲われ大自然が行く手を阻んできます。


海峡の中間地点に到着したのはスタートから7時間を越えてからでした。
その頃にはコンディションはどんどん悪化して、泳ぐ位置も潮に流され本来のコースから2kmも離されていました。


船のサポートから「元のコースに戻らないとゴールできないからスピードアップ!」の指示がありました。

ドーバーの時は流させた時に元のコースに戻れず悔しい思いをしました。その時の悔しさを思い出して全力のトップスピードで2時間泳ぎ続けて元のコースに戻すことができました。


しかしその代償は大きく体力は空っぽに…。

そこから先は気力だけ泳ぎ続けました。

さらに右肩に痛みが出てきてフォームが崩れて来ました。それでも痛みに耐えながら腕を回し続けた結果、10時間目には右肩から指先までの感覚が無くなり、掻いた腕を前に戻す時に肘から先を水面に上げることができなくなりました。


スタートから12時間を過ぎて水平線の向こうから少しずつ光が広がってくると気持ちも上がってきました。
でも、日が昇るにつれて海は更に激しさを増していきます。


キック(バタ足)も全力で使って前に進もうとしますが、この頃には1時間で進む距離は700mにまで落ちていました。


次第に足の感覚もなくなり、14時間目にはキックを使うどころか下半身を水平に保つことさえできなくなっていました。


そして感覚の無い右肩を補うように使い続けた左肩にも痛みが出て16時間目についに左肩の感覚までも無くなりました。


その頃には波は5mを越えて、風速は20mまで強くなっていました。

どんな悪条件でも一掻一掻、確実に前に進んでゴールに近づいていると信じて泳ぎ続けていました。


しかし、17時間を過ぎた頃から時折、意識が遠退く感覚が出てきました。カヤックとの距離感掴めなくなり、進む方向も分からなくなってきました。
この時には1時間で進む距離は400mまで落ちていました。


35回目の補給を終えて、いける所まで行く!と決めて泳ぎ始めたものの、体力はとっくに尽き、下半身は沈み、両肩は痛みで感覚はなく、瞼が落ちて目も開けられない状態で意識が薄れていました。


そこから30分間はほぼ無意識の状態で泳いでいました。


その時に越えてはならない最後の一線が見えました…。そして36回目の補給を向かえた時に





ごめんなさい、リタイアしていいですか…





とサポートに伝え、17時間49分続いた僕の挑戦に自ら幕を降ろさせてもらいました。


挑戦を終えた翌日に、ゴール予定だったアランデイビスの海岸に行きました。
そこから海を見渡した時に、辿り着きたかったという想いはあったものの、不思議と悔しさはまったくなく、全力を出し尽くし限界を越えて泳ぐことができたことへの充実感に満たされていました。


ゴールに辿り着いた津軽海峡とドーバー海峡では味わえなかった達成感を、ゴールに辿り着けなかったモロカイ海峡で味わうことができました。


「日本人初になりたい!」という想いで始めた挑戦でしたが、もしかしたらもっと単純に「自分の限界まで泳いでみたい!」というのが一番の目標だったのではないかと今は思っています。


自分の中で充実感を感じていても、サポートメンバーや応援してくれた方々とゴールの喜びを分かち合えなかったことに対する申し訳ない気持ちは変わりません。


今回こうしてモロカイ海峡に挑戦できたのは様々な形で応援してくださった皆さんのお陰です。感謝という言葉では足りないほどに皆さんには心から感謝しています!
本当に応援ありがとうございました(*^-^*)

モロカイ島~オアフ島のモロカイ海峡に挑戦していましたが、ラスト6km地点でリタイアし ました。波が5mを越えており潮の流れも変わって1時間で400mしか進めなくなってしまい、このままだと24時間越えてもゴール出来ない可能性があることから、17時間49分泳いだ所で自分からリタイアを申告させてもらいました。
クラウドファンディングを始め様々な形で応援して頂いていた皆さまには本当に申し訳ないです。
挑戦の詳細についてはまた後日ご報告させて頂きます。
応援ありがとうございました!

今から24時間後の明日18時(日本時間13時)にスタートすることになりました!
波はラフコンディションらしいですが、そんなの関係なく楽しみが上回ってます(*^-^*)

明日はGARMINのライブトラックで泳いでいる現在地をリアルタイムで分かるようにしたいと思います!
明日、Facebookにもリンクを付けますが、Twitterでも見れるので応援よろしくお願いします!

節政健一 (@kappa_setsu) https://twitter.com/kappa_setsu?s=09

#GARMIN
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#TeamSaco

クラウドファンディング開始

 

モロカイ海峡挑戦に向けてトレーニングと平行しながら4月から準備を進めてきました。
これまで海峡横断泳に挑戦する人でクラウドファンディングを活用した人はいません。
なのでこれは僕自身にとっても初めての試みですが、これから海峡横断泳に挑戦する人たちに1つの選択肢を与え、新たな可能性を広げるきっかけにもなると考えています。

...

人は自分の知らないことや新しいことを取り入れることを躊躇しがちですが、僕は新しいことだからこそ積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
「誰もしたことがないことに挑戦したい」
その好奇心が僕の原動力の1つになっているからです。
今回のモロカイ海峡では色んな初めてに挑戦して、海峡横断泳に関する色々な前例をたくさん作っていきたいと思っています。

OWSや海峡横断泳は世間一般にはまだまだ認知度の低いマイナー競技です。
今回のクラウドファンディングの目的には支援を募るだけでなく、海峡横断泳というワクワクするような挑戦をしている日本人が僕以外にも数多くいるということを知ってもらう機会にしたい、という意味合いも込めています。

https://faavo.jp/miyazaki/project/3682

今回の目標金額は200万円という非常に高い目標設定になっています。
皆様から頂いた支援金は
・協会エントリー費
・船舶代
・交通費・滞在費(サポートメンバー含む)
・FAAVO手数料
に使わせていただきます。

募集期間
開始 【6月10日(月) 7時 】
終了 【7月20日(土) 終日】
40日間となっています。

最初の1週間で目標の30%(60万円)を越えると話題の活動として注目度がグッと上がります。
FacebookなどのSNSでのシェアや知り合いなどへの宣伝などで情報の拡散をよろしくお願いします!!

皆様のご支援とご協力をよろしくお願い致しますm(__)m