姫の引越しが終わり
カウントダウンの日々から
解放されたけれど
しばらくはやっぱり
辛かった
まだ家の中に
あの子の影が
あちらこちらに残ってました
からっぽになったタンスや
リビングのカラーボックスの
空になった
あの子のスペース
洗濯の量や
落ちている髪の毛の量が減り
家事が楽になったのに
それさえも
寂しかった
特に
いつもあの子が
座っていた場所
我が家はみんな
いつもリビングにいる
メイクもリビングでするし
自分の部屋に行くのは
寝る時ぐらい
人に言うと
珍しがられて
「家族の仲がいい証拠だね」と
言われるけれど
特に
そういうわけでもなさそう
やはり
父親がいなくて
女だけだから
気を使うこともないし
ただ単に
それだけの理由だと思う
姫は
お休みで出かけない時は
定位置で
ずっと携帯を見ながら
ほんとに動かない
これは次女も同じ
長女だけは
じっとしてられない子なので
一日中
同じ所にいるなんてことは
絶対にないけれど…
いつも
あまりに動かないので
私はたまにイライラしてたけど
いなくなって
そこがずっとあいてると
それでまた涙が出そうになる
そして
私と長女が
東京から家に戻った翌日から
さっそく
ハプニングが
姫から連絡がきて
なんと
電子レンジが
まったく温まらないと言う
いろいろ試させたけれど
どうやら
不良品のようでした
揃えた家電の中でも
電子レンジが
一番、必要だった
だからわざわざ
引越し当日に
配達してもらうように
手配したのに…
あとの物は
最悪
数日なくても
なんとかなるけれど
電子レンジがないと
家で温かいものが
食べられない
コンビニも
徒歩で15分弱かかるし
まだ3月なので
温めてもらっても
家に着く頃には
かなり冷めてしまう
買った電気屋さんに
連絡して
交換してもらうことに
なったけれど
引越しシーズンで
配達業者が忙しいのと
姫は翌日からさっそく
職場で研修が始まるので
留守が多い
結局
両者で折り合いがついた日は
一週間もあと
その間
温かい物を食べたかったら
自分で何か作るか
お湯を入れて作る
カップ麺やスープぐらいしかない
まだ仕事も始まっていないのに
そんなに外食ばかり
するわけにもいかない
慣れない生活なのに
こんなことでつまづいて
なんだかとても
可哀想だった
そんな時に
家で
炊き込みご飯を作った
姫は
私の炊き込みご飯が
大好きだった
今日も
冷たいものしか
食べてないのかな…
茶碗によそりながら
姫に食べさせてあげたくて
涙が出た
そんな私を見て
長女が呆れて
「死んだんか」と言って
笑ってた
でも親って
そういうものですよね
仕事は
4月1日からだけど
それまで
ほぼ毎日
シャンプーの練習
交通費は出たけれど
無給
厳しい世界ですね
それでも
やっぱり若いので
どんどん向こうの生活に
慣れていったようです
長女にはよく
電話してきたようですが
私にはたまに
LINEがくるぐらい
しかも
何か困った時だけ
まぁ
そんなものですよね
けれど私も
やっぱりだんだんと
慣れていき
今ではすっかり
姫がいないことは
大丈夫になりました
特に心配もしてません
やっぱり人間って
慣れるものですよね
あれから
もう二度
帰省しました
5月中旬に
私と長女で旅行した時も
途中で落ち合って
会いました
だんだん
頻度は少なくなっていくとは
思いますけど
これだけ会えてれば
充分ですよね
4月に来た時は
一泊だったのだけど
お友達と会うのに忙しく
家にはほんとに
寝に帰ってきただけ
2回目は先週でした
前回があまりに
慌ただしかったので
今回は2泊していきました
なんだか
今回はのんびりしたかったらしく
帰ってきた夜に
友達と会った以外は
何も予定を入れず
家でひたすら
ゴロゴロしていました
久しぶりに
あの子の定位置が
見慣れた風景になり
なんだか可笑しかった
2日目の夜には
全員で庭でバーベキューを
しました
長女はお休みで
次女も幸い早番の日で
夕方には帰れたので
ラッキーでした
余談ですが
その日の夕焼け
変わった雲が出てました
姫は
東京での生活にも
かなり慣れて
仕事も
すこぶる順調な様子
お店は違うけれど
同期のお友達もたくさんできて
あの子の所属の店舗は
人間関係も良好
高校の時のお友達も
何人か東京にいるし
楽しくやってるようです
ただ
部屋だけはいまだに
慣れなくて
自分の家という
感覚になれないと言ってます
特に
お風呂が嫌で
たまに近くの銭湯に行くと
言ってました
自炊も
最初はしていたけど
とにかくキッチンが狭すぎて
あまり
作る気になれないそうです
シンクも小さいので
鍋を洗うのが大変そう
おまけに
作り置きの物は
なぜか食べる気が起きないらしく
たまに作っても
一食分しか作らないとか…
この辺は
私にはあまり理解できない
感覚なのですが
お友達もみんな
そう言ってるらしいです
早くお金を貯めて
引っ越すのが
今の目標のようです
今月からは
カラーモデルを募って
カラーの実践が始まるみたい
アプリで募集できるらしく
家にいる時も
どんどん予約が入ってきて
返信してました
660円でカラーできるなら
そりゃあ
きますよね
でも
営業時間が終わってからなので
その間は
毎日、帰りが遅くなる
でも朝にも練習があり
出勤はいつも通り早い
私なんかは
聞いてるだけで
胃が痛くなりそうだけど
若いし
何より自分がしたいことを
しているので
大変そうではあるけれど
なんだかキラキラしています
ただ
どうも私の言葉のチョイスが
気に触ることが多いのか
家にいる間
何回かつっかかってきて
ちょっと
めんどくさかった
冗談が通じないというか
わざわざ
悪いほうに取るというか…
同じことを長女が言っても
怒らないのに
楽しそうに見えても
それなりにストレスが
あるのかもしれませんね
その矛先を向けるのが
私しかいないのかも
そうは思っても
こちらも人間なので
何回か
「なんでそんなにつっかかるの」って
言っちゃいました
こっちは
たまに帰ってきたんだから
穏やかに話したいのに
途中から
あまり話さないほうが
得策だと気づきました
そんなわけで
ほんの2ヶ月ちょっと前に
号泣して別れた娘を
駅に送って行きながら
内心
ホッとしていた私
次はもう少し
穏やかになって
戻ってきてね
