お姉ちゃんは下呂温泉に

パパは仕事に

そして私は上野の東京都美術館へ行って来ました


人手が…多い…

蛙とくちゃくちゃ音を立てて食事をする人と

同じくらい苦手だし、嫌だ


他にもマティス展とかやってたし

美術館自体も賑わっていましたが

上野ってこんなにきれいになったんだー

というのが率直な感想


元松戸市民としては

最初に足を踏み入れる「東京」が

上野でした

ABABで買い物したりするのが

中学生の私には大人の世界への第一歩みたいな感覚で


公園口の方はあまり行かなかったけど

上野そのものが空き缶拾ってる浮浪者とか

地面に寝てる人とか

当時はイスラム系の外国人が

よくテレフォンカード売ってて

ちょっと怖かったなあ


ご近所さんの絵も素晴らしかったけど

他の方も大変素敵な作品でした

端切れのような布で友禅染しながら

わーやらかしたー

はみ出たー

垂らしたーと騒いでる私からすると

よくもまあこんな大きな作品を

完璧に仕上げますなぁ

という感じ

私が一番気に入ったのはこちら


武者小路実篤賞を受賞されていました

こういうの、勝手に載せてもいいのでしょうか…

作者は斎藤由比さんという方で

タイトルは「桜 メメントモリ」

とても大きな作品でしたが

花びらの一枚一枚がとても丁寧に描かれて圧巻でした


絵って難しいです

精巧に描いたらそれはそれですごいけど

結局写真には勝てないし

抽象的過ぎたら見てる人に理解してもらえないかも

感覚的に好き!ってなる場合もあるだろうけど

瞬時に胸を鷲掴みにされたような句は

私は写実的なものでした


絵や歌と同じくらい

俳句も人に感動を与えられているんだろうか

書いてしまえば「書」の力を借りるし

読めば「声」の力を借りてしまう

俳句の感動を俳句の力だけで残すには

どうしたらいいんだろう