【2013アーカイブス】11年前、井手先生から50歳のみんなへ | 西山夕焼け通信 61春

西山夕焼け通信 61春

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京都西山の麓に育った子どもたち、
1970年に小学校に入学し、
1979年に中学を卒業した彼らも
すでに60代になった。
このブログはこれからの人生を
西山の夕焼けのごとく
あざやかに彩るために配信していきます 

2013年に行われた同窓会時に

準備ブログで掲載していた

記事の再掲載です。

井手先生。

同窓会当日は最後に

当時の学年主任として

あいさつしていただきました。

 

 

「えっ、信じられない!」と思って、

懐かしいのぞみさん(I上のぞみ7組)の声を聴いた。

もう、みなさんが50歳になろうとするなんて。

でも自分を見てみると……?

嬉しい知らせに目下、

記憶の糸を手繰り寄せつつあるというところです。

 

初めての孫が歩きだしてから少し経った頃のこと。

あるホテルで人を待つ間、

彼は階段の横に車椅子が通れるようにした、

ゆるやかな下り坂を発見した。

危なっかしい恰好で恐る恐る下っては上り、下っては上る。

スピードが付くと下で転ぶ。

それでも何十回と繰り返す。

たぶん歩き始めの彼にとっては初めての体験だったのだろう。

子供が持つ力ってスゴイ!

この他愛のないことに私はすっかり感動してしまった。

 

あの頃、一言で言うなら「必死だった」。

良くも悪くも。

だから授業はもちろん、合唱祭、

体育祭、文化祭などの行事や

クラス内の様々な問題にも

熱くぶつかっていき、楽しかった。

悲しく、つらかったことも。

中学生のみんなはきっと、

一人一人すごい力を持って生きていたと思う。

それにまったく気づいていなかったわけではなく、

まさにその素晴らしい行動力と

思考力に依拠して

クラスを創り上げていった。

というか、みんなの力で創られていったということである。

ただ、自分が本当に一人ひとりのもつ素晴らしさ、

力を引き出せたかというと、

残念ながらそうだとは言えず、

だから今、少し申し訳なく、恥ずかしい気分なのです。

 

50歳になろうかというみなさんに、

ちょっと「先輩」から言えることは、

いつからでも、何歳からでもスタートできるということ。

そしてやはり何といっても、人とのつながりの大切さでしょうか。

 

最近の私のことを少しだけ紹介。

十年早く退職した私がまず最初に選んだこと。

それはみなさんから学んだ合唱です。

声を合わせて歌う楽しさを味わっています。

そして自分の人生にケリをつけるという意味で、

学生時代からの中国語のブラッシュアップに励んでいます。

また、アンチエイジングのために去年から太極拳を始めました。

それはまた仲間をつくり、語り合えるということです。

もしこういう楽しみがなかったら人生が寂しくなるかも。

 

みなさんが33年前にとりくんだ

クラスの仲間づくりのように。

たくさんの人を思い出しています。

 

お会いできるのを楽しみにしています。

 

今回も素敵な原稿、お待ちしていますよ^^b