歌舞伎ファンにとっては、勘三郎さん喪失への悲しみも癒えないままに、また、團十郎さんという 大きな存在を相次いで失いました

團十郎さんが亡くなったことについて、歌舞伎に詳しく團十郎さんとも長年親交があったNHKの元アナウンサーの山川静夫さんは

「團十郎さんは天体観測が趣味で星空をよく眺めていたが、人柄も演技も宇宙のようにスケールの大きな人だった。助六や勧進帳などの荒事では誰にも負けないという闘志をもって、家の芸を守ってきた。一方で、弁慶の演技では、強さだけでなく義経を思うやさしい心を感じさせるなど、誠実な人柄がすべての芸にあらわれていた。勘三郎さんに続いて、團十郎さんという歌舞伎界の二枚看板が相次いで亡くなってしまったことは残念で悔しい」
と話しておられました。


19歳で父親を亡くされた後、学ぶ手本のないままに本当に苦労して市川宗家を守ってこられた、そのご苦労を思うと、海老蔵さんには、襟をただし、今まで以上に芸に専心して頂きたいと切に願います。
おおらかで、温かいお人柄が今更ながら偲ばれます。

白血病と闘いながらも、歌舞伎界の為、市川宗家の為と、 亡くなる2か月前まで舞台で演じ続けた壮絶な人生でした。
心より、お悔やみ申し上げます。   合掌


ことし4月新しい歌舞伎座が開場する予定ですが、
後に続く若手の方々に悲しみを乗り越え、頑張って頂きたいと思います。

また、歌舞伎という、日本の伝統芸能の火を消さないために、フアンも頑張らねばと思います。