今朝、96歳のジャーナリスト:むのたけじ氏が、NHKの100年インタビューに出演されていた。

戦争中は、書きたい記事を書けなかったという。
負けるとわかっていたことを書けなかった責任を感じ、戦後朝日新聞をやめ、秋田で「たいまつ」という週刊新聞を発行されていた。
その新聞の語録は、詞集「たいまつ」1~4巻に掲載され、今も評論社から発刊されている。

その彼が、今のジャーナリストの不甲斐無さを嘆く。
始まりと終わりが無く、ただ、今、起こっている事実しかいわない。
なぜ、そのことが始まったのか、なぜ、その結末に至ったのか・・・を、取材しない。(知っていても、発表できないのかもね)
たとえば、世界中のジャーナリストが、9.11のテロについて、ディンラビンに、本当に彼らがやったことなのか、もしそうなら、なぜなのかを、きちんと取材した人がいない事の不思議、また、裁判で真相を追究しないまま、秘密裏に殺した事のなぜを問わない不思議さを語った。(これについては、私を含め、今尚、多くの人が疑問であろう)

戦争は、破壊と略奪、強姦しか生まないという。
現場で目の当たりに見た彼の言葉は、重い。
そんな戦場の有様も、書かせてはもらえなかったという。

また、氏は、他力本願の今の日本のあり方を正さねばと言う。
子供たちを正しく教育していく事こそ、日本を正す道と、講演して回ってもいるようだ。

年齢を感じさせない、意欲的な姿に、感銘をうけた。

番組で、日本を憂い、話す言葉の一つ一つが身に沁みた。
すばらしい話の数々を、書き留めて置けば良かったが、忘れてしまって残念。
しかし、彼こそが、正義の人、正しいジャーナリストと思ったことだけは、今も心に残っている。。

アメリカに主ね、読者におもねる新聞、放送は今の世に毒を蒔き散らしているに等しい。
正しい報道のあり方を、今一度考え直して欲しいと、番組を見ながら、思ったしだいです。

しかし、最近は、NHKなどもこのような番組が増えた事は喜ばしいですね。
東京では放送されないが(放送できない?)やしきたかじんの「そこまで言って委員会」も、かなり、政治のつっこんだ話しがなされ、面白いですよ。
少し、お茶らけた感じだが、そうしないと、放送しづらいと見た。(違う?)




詞集「たいまつ」の むの語録より

・飢えて死ぬより、食いすぎて死ぬ人数が多い。失敗してだめになるより、成功してだ
 めになる人数が多い。

・二度絶望することはない、二度絶望したと思っている者は一度も絶望していない。

・車輪は下り坂でブレーキをかける。賢い人は上りはじめるとブレーキをかける。


・学ぶことをやめれば、人間であることをやめる。生きることは学ぶこと、学ぶことは育つこと。

・はじめにおわりがある。抵抗するなら最初に抵抗せよ。歓喜するなら最後に歓喜せよ。
 途中で泣くな。途中で笑うな。