「はっ!? 転校ってどういうことだよ?」
「どうって言われても、言葉通りの意味。アタシね、引っ越しちゃうんだ」
 文化祭も終わり、段々と肌寒い夜が長くなり始めた冬の始め。
 学校からの帰り道でその告白はあまりにも急に、またあまりにも残酷に俺へと告げられた。
 十年以上一緒だった幼馴染との、別れ。
「それも、もう一週間ないんだ、明後日」
「明後日って、急なんてもんじゃねーじゃねーか! どうして彩月(サツキ)はもっと早くに―」
「言おうとしたよ。ほんとは、もっと早く言おうと思ってたんだけど、文化祭に向かってみんなが頑張ってるのみてたら言い出せなくて・・・」
 話す度、彩月の声が段々と小さくなってゆく。顔も俯いてしまって、表情が分からない。
 元気が取り柄といつも自分で言っていたのに、今は欠片もそう見えない。
 そんなのを見せられてしまったら、責め立てることなど出来るわけもなく―
「・・・もう、仕方ねーのは分かったからよ」
 そう言って、頭に手を置いてやることくらいしか、俺には出来なかった。
 そうすると少しずつ彩月の肩が震え、不規則な呼吸も窺えて、泣くことを我慢しているようだった。

――

「ごめん、もう大丈夫」
 何分かして顔を上げ、笑顔を見せた彩月の目は仄かに赤く染まっていた。
 無理をして笑っていると分かっていたから、それが余計に、辛い。
「―なぁ、彩月」
「ん? なに?」
「このこと、なんで今日俺だけに言ったんだ?」
「珠希(タマキ)とはずっと一緒だったから。だから誰に言うよりも先に、珠希には聞いておいて欲しかったの」
 真っ直ぐに彩月は俺のことを見つめてくる。
 不安に駆られていても、しっかりと未来を見ている瞳。
(知らない間に随分と大人になったんだな、こいつは)
 そんなことを言える立場ではないが、ふと、思ってしまった。
 路地を静かに通る風に肌寒さを覚え、気が付けばもう既に日は沈んでいた。
 空には星が散りばめられていて―
(ん? 星?
 ―あぁ、そうか)
「確かにずっと一緒だったな。生まれた病院から、今通ってる高校まで。
 それで、慣れ過ぎていつからか言わなくなっちまったけど―」
 それは小さい頃、確かに言っていた思い出。

「彩月が引っ越す日―明後日は、お前の誕生日じゃねーか」

 始めまして、日々樹と言います。


 諸事情によりアメーバのアカウントを取得したので、何か書いてみようと思った次第です。

 最初はブログでも書いてみようかとも思ったのですが、どうにも私生活を晒すのは恥ずかしいといますか、、、


 そこで、自作の小説でも載せてみようかなと思い現在に至ります。

 ハイ。下手をすれば、こちらの方がよっぽど恥ずかしいです、、、


 作家志望とはいえ、至らぬ所が多々――無数に存在していますが、出来るだけ良い作品にすることを心がけます。

 半ば自己満足のような部分もあるので、内容の好みはだいぶ別れると思います。

 誤字脱字も場合によってありえるかもしれません。


 そんな駄文ですがなにとぞどうかよろしくお願い致します。