向田さんは高価なものや有名なものを手当たり次第に欲するひとではなく、
たとえそれが安いものや無名なものであっても、自分がいいと思ったものを愛を持って選ぶことのできる人なのでしょう。
だからこそ、身の丈に合わないものであったとしても、自分の気持ちに似合うことをいちばんに大切にして、どうにかして手に入れようと奮闘します。
いさぎよい貪欲さを持ち合わせた稀有な人のように思います。
この分の一節にはとあるブランドの水着の話があってのお話しになります。
それはこんな一節です。
3ヶ月のサラリーをたった1枚のアメリカ製の水着に替えたのもこの頃です。
アメリカの雑誌で見た黒い、何の飾りもない競泳用のエラスチック製のワンピースの水着で、真っ青な海で泳ぎたい。
…人から見ればバカバカしい3ヶ月間の貧乏暮らしは、少しも苦にならず、むしろ、爽やかだったことを覚えています。
by 向田邦子さんエッセイ
夜中の薔薇の手袋を探す より
この本の中に対談もあって私の謎も解けた部分があります。
それは
向田邦子さんの作品は映像が見える。
と作家さんも思ってたようで、向田邦子さんの妹さん和子さん曰く
姉はテレビ出身だからでしょう。映像の世界から抜けきらないままに小説を1年か1年半くらいしか書いてません。
そこでパタッと終わってしまった。
と。
向田作品は映像は勿論、ラジオドラマも聴きたいし、本も読みたいし、すべてが愛ある作品ですね
昭和感満載ですが古びない人の心をくみ取った作者でしたね。
向田和子さんによって向田邦子さんの側面を知れたり、関わった方々との思い出の言葉や記憶が楽しい1冊になってます。
んー
なかなか他の2冊進めない…
返却期間超過…
遅々として進まず読み返してばかりです🤭フフフ
