​「なぜ私たちは彼らに惹きつけられるのか」(林檎&太宰)


時代を超える「退廃と美」の魔力


​みなさん、こんにちは。

​日々の生活の中で、誰にも言えない嫉妬や執着、自暴自棄な気持ち。そんな「ドロドロした感情」を胸に秘めてしまうことってありませんか?

​今日は、そんな人間の隠された本音を最高級のエンターテインメントに仕立て上げる二人の天才、太宰治と椎名林檎についてお話しします。

・​私たちの「隠された本音」の代弁者

​誰もが胸に秘める、嫉妬、執着、自暴自棄といった「ドロドロした感情」の置き場について

​それらを最高級のエンターテインメントに仕立て上げる太宰治と椎名林檎の魔力

・​椎名林檎の特徴:劇薬を甘美に聴かせる「演劇的マジック」

​「本能」や「罪と罰」に見られるように、理性を揺るがす衝動を芝居がかった一人称でドラマチックに魅せる
​生々しい情念を、

徹底的に作り込まれたヴィジュアルと音楽性で「美しくパッケージング」する技術

・​太宰治の特徴:読者を共犯者にする「語り口の魔術」

​「人間失格」や「女生徒」のように、読者の耳元で囁くような文体で、人間の本音をリアルに引き出す

​ドロドロしたエゴを、知性とユーモアというオブラートで包むことで、誰もが共感できる物語に変える

・​両者の差異:「救い」のアプローチの違い

​太宰治: 「あなたと同じように、私もこんなに醜く弱い」と寄り添い、読者を絶望の底で安心させる(同調の救い)

​椎名林檎: 「これが私の本能、文句ある?」と圧倒的な強さで欲望を肯定し、聴き手を覚醒させる(鼓舞の熱狂)

「​まとめ」

・私たちが彼らを必要とする理由

​二人は、人間が隠したがるドロドロした部分を極限まで美しくラッピングして提示してくれるからこそ、私たちは太宰の文学に救われ、椎名林檎の音楽に熱狂する

​Because these two artists wrap and show the dark desires that humans want to hide beautifully, we are saved by Dazai's literature and become crazy about Shiina Ringo's music.

​時代が変わっても、人間が惹かれる「退廃と美」の本質は変わらないという証明である

​Even if times change, this proves that the true nature of corruption and beauty that attracts people never changes.

​hide 隠す
dark 暗い、ドロドロした
desire 欲望
beautifully 美しく
save 救う
literature 文学
become crazy about 熱狂する
music 音楽
even if たとえ〜でも
change 変わる
prove 証明する
true nature 本質
corruption 退廃
attract 惹きつける
never 決して〜ない

「あとがき」

太宰治は十代後半から二十代前半、未来がクリアに見えず、試行錯誤の極致にあって

よく読んでいた作家のひとりです。

かたや林檎さんは今世紀が過ぎてから南欧の友人のオススメで知りました。

で、ここ最近、このふたりの天才にどこか共通点を感じたり、どこがちがうんだろうか

と思ったりでモヤモヤしていたので記事にしてみました。

彼らはアプローチや表現スタイルは異なっても「本能」を抑えつけていないのです。

巷に溢れている口当たりのよい慰めや本質を離れた「〜ぽい」ところがない。

純粋過ぎたり、感受性が強過ぎる天才達が

社会のフェイクな風潮に抗って作品に込めたメッセージが伝わってくる。

直接・間接の破壊力の違いはあってもヒシヒシと伝わってくる。

そういう彼らの磁力の源泉の解明が少しは出来たかなあと。

ということで、また〜


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