ADA TAPE (9) | セトのブログ

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歌と英語と作曲と。

一ヶ月なんて

あっという間だよね。

重苦しい気持ちのまま当日を迎える。

「駄目だったら九州帰れ」

くらいの事は言われていた。


リハーサル。

みんな生音がデカイので、モニターは自分の声だけでいい。

いたってシンプル。

鹿鳴館は Coat of Arms のホームだし、

手慣れのローディもいるし

全てが滞り無く進み。

リハーサルはさっさと終ってしまう。

交わす言葉も少ないまま

開演時間を待つ。。

さて、いよいよだな。


鹿鳴館には楽屋からステージに向かう

薄暗く細い階段がある。

何人もの先人達が昇って行った

その階段を上りきったところで

開演の合図を待つ。

ギターの工藤ちゃんに

「幕開いて、俺だけ後からイントロ始まったくらいで出てったらどうかな?」

って言ったら、工藤ちゃんは顔を輝かせて

「そういう『俺がフロントマンだ!』みたいなの待ってたんだよ!」

と嬉しそうに、彼独特のトーンで言う。

開始直前ギリギリになって笑顔を見れ、さらにやる気も沸いてくる。



直前の工藤ちゃんとのやり取りのおかげもあって

なんとか乗り切れた本番。

要は、全力でやれ。自覚を持て。

って事だったんだと思う。

これって、他の事にも言えるよね。


たしか、この日のライブだったか、

終演後に金髪のいかにもバンドマンな人に話しかけられる。

彼は、ADA TAPE (3)、ADA TAPE (4) で書いた某バンドの人で

気になってわざわざ見に来てくれたらしい。

全然嫌な感じの人ではなく、

彼がいかに ADA TAPE を気に入ってくれたかを語ってくれ、

「ウチ、入んなくてよかったっすね。頑張って下さい」

って、はにかみながら言ってくれた。


自分を取り巻く現実の世界が、

少しずつ変わって行くのを感じた。


つづく
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