最近の私の個展では、原画とプリント(グッズ類)を2種類置いていました。


同じ絵でも原画とプリントでは見え方や感じ方が少し違います。


原画は、画用紙の質感、筆跡、絵具が重なって出来た色の厚みまで、そのまま感じていただけます。


近づくと水彩独特の粒子の散らばりや、色がじんわりと溶けていった様子まで残っています。


紙の上にモチーフが生きているような感覚があって、部屋に飾ると日々の空気や光の変化によって表情を変えてくれるところが好きです。


プリントはそれに比べると気軽に飾っていただきやすいのが魅力です。


サイズも手頃で季節や気分で入れ替えたり、プレゼントに選んでいただくこともあります。


原画の雰囲気を楽しみながら、生活に取り入れやすいところがプリントの良い点であると思います。


どちらが良いということではなく

「暮らしの中でどう飾りたいか・どんな楽しみ方をしたいか」で選んでもらえたら嬉しいです。


✴︎部屋の雰囲気を大きく変えたいなら原画を


✴︎気軽に季節や気分の彩りを添えたいならプリントを


そんなふうにそれぞれが違う役割を持っていると考えています。


これからも絵が暮らしの中で、皆さまにそっと寄り添う存在であってほしいという気持ちで原画もプリントも制作していきます。


作品を選ぶ時、一枚一枚を見比べながら「今の自分にしっくりくる一枚」を見つけてもらえたらとても嬉しいです。


左/A5サイズ原画✴︎右/プリント(ポストカード)