負けたら引退 | 瀬藤幹人のFlowな生活

負けたら引退と決めて試合に臨む選手がいます。


これは少し疑問に感じていました。 

まず、負けるというイメージをしている時点で、もう負けに向かっているような気がします。 


ボクシングが好きで仕方がない選手でしたら、これに負けたらボクシングができなくなると思って、力を発揮すると思います。 


ただ多くの選手は、ボクシングが好きで始めたのですが、練習の厳しさ、減量の辛さ、毎朝のロードワーク、チケットを知人に手売りしてのプレッシャーなど、大変なことが多く、心から大好きですと思えなくなっている選手がいると思います。 


そんな中、これに負けたら引退と思って挑むと、試合の途中で厳しい状況、ピンチになってしまった時など、ああこれで終わりかな!引退かな!と力が入らなくなる時もあると思います。 


この話を内田マネージャーにしたら、内田マネージャーは「みんな、井上尚弥じゃないんだよ」と言いました。 


確かに今の井上選手は、心技体全ておいて、完璧のような感じです。 

例えば、井上選手のパンチ力を身につけられるかもしれません。 

ただ、パンチ力、スピード、技術、メンタルなども井上選手のようにパーフェクトにできません。 


何がいいたいかと言うと、みんな完璧ではないので、誰しも負けることがあるということです。 

「みんな、井上尚弥じゃないんだよ」ということです。 


負けたら引退と思って、負けて終わってしまうと、ボクシングをやって本当に良かったと思えるのでしょうか? 

世界チャンピオンに、もしなれなくてもボクシングやって本当に良かった!
世界チャンピオンにはなれなかったけど、ボクシングをしたことは失敗ではなくて、いい経験だったと、協栄の選手には本当にそう思ってほしいです。 


敗戦を失敗で終わらせないために、その試練を乗り越えることができなくても、敗戦という困難に挑戦してほしいです。 

あの敗戦のおかげで今がある! 

敗戦も悪くない! 

辛い状況も悪くなかった! 

やってきたことは必ず将来に活かせるはずです。 

逆境や試練、困難、辛いことを経験している人の方が幸福度が高いと聞いたことがあります。 


これは私個人の意見ですが、逆境や困難がないと人は成長しないのではないでしょうか! 


無敗のチャンピオンも凄いです。 

でも、もっと凄いのは何度も負けたけど、チャンピオンになった選手です。 

これは、負けた時の辛さを経験している人は、わかると思います。 

何度、負けてもまた立ち上がって、チャンピオンになることは、容易ではありません。 

そんな気持ちの強い選手を育てていきたいと思っています。 



長くなりましたが、2024年もお疲れさまでした。 

また来年も協栄ボクシングジムをよろしくお願い致します。 



協栄ボクシングジム2024年戦績 

22戦 

14勝(5KO)6敗(4KO)2分 



先日、2024年最後の合同練習&大掃除&忘年会が終わりました。 

「負けたら引退」のことを、選手達に話しました! 

その一部を添付します!
選手達に伝わったかはわかりませんが(^_^;)