12月10日に、大和市のアムールホールで荘村清志のギターコンサートに行ってまいりました。


150人しか入れないホールで荘村清志の演奏を聴けるとは! 

とっても贅沢な時間を過ごさせていただきました。


今回、荘村さんの演奏を聴いて、改めて、荘村さんは人を惹きつける演奏家なんだなと思いました。


荘村さんの演奏は、技術を誇示するわけでなく、ひたすら誠実にギターを弾いている。

もう、60歳ぐらいなのに、青年のようなさわやかなたたずまいで、観る人の目を離さない。


演奏家に必要なことが何であるか、わかったような気がする。


アマチュア演奏家は、やっぱり、技術の向上とか、難曲への挑戦とか、あるけど、音に引き込まれそうな演奏ができるようになりたいな、と、荘村さんの演奏を聴いて、とってもとっても思いました。


武満徹編曲のビートルズのイエスタディ、ミッシェルとかを演奏されたのですが、この曲は武満徹が荘村清志のために編曲したものということで、編曲にあたっては、武満徹が荘村清志の演奏がまじめすぎるから、もっと柔らかくさせるために書いた、とのエピソードを披露されていました。

で、実際、演奏を聞いたら、正直、ビートルズなのにバッハかなにかの曲を聴いてるみたいで、硬いな、って感じがしたのですが、ふと、だからこそ、武満徹は荘村清志に曲を提供したんだなと、勝手に思いをはせ、荘村さんの魅力って、ギターがうまいということじゃなくって、人間性が人を惹きつけるんだな、と思いました。


演奏曲です。


第1部

●スペイン


 トゥリーナ:ファンダンギーリョ

 グラナドス:アンダルーサ

 タルレガ:アラビア風奇想曲、アルハンブラの想い出

 アルベニス:アストゥーリアス、グラナダ、セビリア


~休憩 20分~ (飲み物とお菓子のサービスがありました。)


第2部

●ビートルズメドレー

 イエスタディ、ミッシェル、ヘイ・ジュード


●日本の歌

 中田章:早春賦

 新井満:千の風になって

 岡野貞一:朧月夜


●映画音楽

 アーレン:オーバー・ザ・レインボー

 マイヤーズ:カヴァティーナ

 スペイン民謡:愛のロマンス