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詩誌「饗宴」主宰・林檎屋主人のブログ

札幌の詩人・瀬戸正昭が文学的日録を書いています。詩誌「饗宴」についてご案内いたします。

だいぶ以前のことですが、弘前市のNという醤油屋さんの仕事を

したことがあります。

たいした仕事ではありませんでしたが、初めて行った弘前は

なかなかいいところでした。

新鍛冶の郷土料理屋めいた店に入ったところ、畳の上におばあさんが

テレビで野球を見ながら、寝そべっていました。

「あらま、お客さんきちゃったあ」といいながら、熱燗の酒と漬物を

我々の前におくと、また悠然とテレビを見始めました。

これには、少々あきれましたが、かまわれないので、ゆっくり話ができました。

囲炉裏の上には、鉄のカギがあり、お湯がわいていました。

3人で呑んで、あまり安くなかったですが。

翌朝、青森までクライアントがクルマで送ってくれました。

その車中での話。「青森と弘前は、どちらが好きか」と運転しながら、

聴くのです。少し考えて、それは弘前でしょう。と答えますと、

機嫌よく青森までおくってくれました。「ねぶた」の掛け声も青森と

弘前では違うそうで、弘前の方が正統派であるとのことでした。

弘前城の下に、文学館があり高木恭造の肉声を聞くことができました。

純正津軽言葉でしたので、意味はつかめませんでしたが、

なかなか趣きがありました。

もういちど、訪れたい街ですね。