午前8時45分。
かったるい始業式が終わり、俺たちはいつも通りバカな会話をしながら
教室に向かっていた。
「そういえばさー。お前ら、どーだった??」
「何が?」
夏雁は、大概主語を外して言葉を発するため、意味が通じないことが多い。
俺の返答が気に入らなかったのか、夏雁は少し膨れっ面で
「クラスに決まってんだろー。何組だよぉー。」
女子みてぇなこと言ってるな、と思いつつ、スルーしていると、
「俺は、E組だ。」
と、滅多に返答しない菜津がポツリと呟いた。
「おー!!俺も俺も!真火は?」
色んな意味で嬉しかったようで、夏雁はハイテンションで俺にも尋ねてきた。
「俺は…。」
そう呟きながら、ポケットからクラス表を取り出して確認する。
「…E組。」
「マジか!?ヤッターっ!!超嬉しいっ!!!」
「超鬱陶しい…。」
俺の迷惑げな声は夏雁には届かなかったらしく、
「やっぱ、俺らって赤い糸で繋がってんじゃね!?」
「いや、ないから。」
「というか、真火の話を訊いてやれよ。」
二人から激しい突っ込みを受けている夏雁を、
突っ込んだ側ながら、哀れに思う。
そうこうしていると、いつの間にか教室の前に着いていた。
「ここか…。」
そう呟きながらドアを開けようとすると、
「どいてぇぇぇぇぇえっ!!!!」
「は?」
疑問符を浮かべながら振り返ると、
何かのが勢いよくぶつかってきた。
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