数年に1度あるかないかですが

SETOさんが関与した事で

患者さんへの説明という作業が

増えて大変という意見があり、

その理由を勤務医に

納得させて欲しい・・・

という依頼があります。

 

これは

目の前の患者さんに対する

医療人としてのゴールの目的の差により

発生する心理となります。

 

例えば

『痛いのをなんとかして欲しい』

『はずれた詰め物をつけて欲しい』といった

【現状の回復】を目的とした

欲求を満たすには

コミュニケーションによる

アプローチは時間の無駄となります。

 

しかし、

長期的に健康的な

口腔環境の維持を考えた時には

患者さん自身が

【自分のお口】に対して

興味を持ってもらう必要が生まれます。

 

その為には

【原因の改善】に必要な

お口の健康に対する意識を

ヒアリングする為の時間や

できるだけ短時間で健口意識を欲してもら為の

ツール類への必要性が生じるのですが

現状回復のみに意識を向けている方への

共感はなかなか難しいと実感しています。

 

不思議に思うのですが

自分の子供には

どの様な口腔衛生環境の

習慣づくりを身に着ける為の

アプローチをして、

そして治療が必要になった時には

どの様な治療を施すのでしょうか?

 

65歳以上の

いわゆる高齢者の比率が

27.4%と人類歴史上初の状態になり、

社会保障給付金が

たった1年の間に

118.3兆円という

何か国もの国家予算の合計額を

はるかに上回る現状において

根源的に健康志向の高い人を

一人でも多く育てる為の

保険制度に変わらざるを得ない事が

現実的な課題として存在しています。

 

未来志向の視点を持った時に

【予防】という取り組みを軽視する事は

とてもリスクが高いと

誰もが容易に想像できます。

 

また、

今後、独居社会になった時に

歯科医院に来て初めて

今日の会話があった・・・

という方も増えてくると想像できます。

 

その時に

医療機関において

効率性の高い

コミュニケーション手段を

導入しておく事は

経営及び

地域の評価を含めて

重要性が高いと考える次第です。