写真は、ある電車内の一コマ。
席に着くや否や、ノートパソコンを広げ、おもむろに作業を始める女性。
何やってるか、知らないが…
ご覧の通り、どー見ても隣りの乗客にまで侵食している。
端から見てると、ハラハラしてしまう。
明らかに迷惑そうな顔、してるし…
本人は、分かってんだか、分かってないんだか。
分かってんだけど、
「ま、多少迷惑だろうけど、いいじゃん。少しくらい。」
と、勝手に思ってるのか…
真意は分からない。
さて、話は変わるが、
私が時折訪れるフィットネスクラブに、お客様に利用上の注意を促すポスターが貼ってある。
内容の事ではなく、
私は非常に気になっている事がある。
そのポスターが、思いっきり曲がって貼ってあるのである。
私は、その現象が、
そのクラブの現状の全てを表している、と考えている。
恐らく、運営状況は決して芳しくないはずだ。
聞かなくても、大体分かる。
さて、問題はポスターが曲がって貼ってある事だろうか?
もちろんサービス業として、それも問題だが、
根はもっと別なところにある。
誰が見ても曲がってるのが分かるくらいだから、
恐らくスタッフも気付いていると思われる。
とすると、スタッフの感覚は、次の何れか、となる。
1.曲がってますけど、それが何か?
2.曲がってんのは分かってましたが、そのうち直そうと思って…
3.曲がってますけど、まあ利用上には問題ないんだから、そんな気にする事でも…
とまあ、こんな感じでしょうか。
気付かない事はもちろん問題だが、
もっと深刻な問題は、
直そうと思えば10秒で終わる作業を、誰もやろうとしない。
そんな些細なことすら、気にする文化が無い。
そういう些細な点を指摘し、指導する上司や先輩がいない。
そんな細かい点にすら気が配れないくらい、スタッフが疲弊している。
「些細な点でも、すぐに出来る事はやろうよ」と、誰も言わない。
始業前、終業後の施設点検をやっていない。
あるいは繊細な目を持っていない人間がやっている。
…さ~て、
どれでしょうかね。
気にし過ぎ……とは、私は思わない。
これが、コストが膨大に掛かるような事や、
しばらく休業しなければ対処出来ないような事なら、話は別。
いつでも出来る小さな事は、すぐやれば良い。
放っておくメリットは無いが、デメリットは小さいながらも有り得る。
こんな事が、企業の文化、
企業の内部の「民度」を示す。
…と、私は思うのである。
少なくとも、仕事に於いては、
「気付けること」
「気付いたら、すぐ動けること」
これを小事を怠ると、大事など為し得ない。
私のように、例え自室は汚くても、
仕事には繊細さが必要である。(笑)