先日のエントリーでスノーボード代表の国母選手の振る舞いについて厳しく書いたが
その後、国母選手は改めて謝罪会見をさせられ(と、一応書いておく)、結局は入村式ばかりか、開会式まで欠席させられた。


実際は、試合の出場辞退までも検討されたようだ。




でも…



いきさつの細かい点は分からないので、推測も交えて、という感想であるが…





ちょっと、違うな、と。




確かに私も厳しく書いたが、
大人が指摘してやり、本人が心から悔い改め反省すれば良いだけのこと。



人間は誰でもミスをする。



ミスは消えないが、それを心から悔い、詫びることが出来れば、
それはそれで成長出来る一つのきっかけになる。


私はそれで良い、と思っている。


それが出来るのなら、何も開会式まで締め出す事もないような気がする。




例えば本人の態度が明らかに、


「へっ。俺は反省なんかしね~ぜ。何なら開会式もひと暴れしてやろーか!」


なんて様子だったら、確かに公衆の面前に出すことは避けるべきかも。


第一、そんな感じなら、日本に強制送還でしょうな。



少なくとも、表面上の態度だけでも反省の色が見えるなら、
開会式には参加させるべきだったのでは…?



と。



修学旅行の高校生じゃあるまいし、
ペナルティというか、懲罰的に開会式から締め出すというのは、
少々、筋が違うかな~、と思ってしまうのである。



試合に参加させると決めた以上、
その後大切なことは、アスリートとして最高のパフォーマンスを発揮させてやるお膳立てをする事である。



ペナルティ与えて、彼が冷静な気持ちで最高のパフォーマンスを発揮出来るか…?

彼の精神力の程度は分からないが、
出場させるなら、上層部も気持ちを切り替えるべきであろう。





つまり、





開会式に出せないくらいの反省度合いなら、試合にも出場させるべきでないし、
十分反省し、試合に出場させるなら、
もう懲罰的な事などぜず、開会式も出させるべきである、



そもそも、オリンピックで活躍してもらうという大前提の前に於いては、
そういう対処は意味がない。



大会後に何らかの処分する、なんてのも、
今の時点で決めたり、報道に流したりするのも、
同じ目的に於いて、全くもって意味がない。



というのが、私の考え。






ただし、国母選手にも考えてもらいたい。

もちろん、大会後に、ね。





服装含め、自分の行動を自分のポリシーで貫くのは結構。


だが自分の置かれている環境(国籍、所属団体、支援先、その他)で、
自分の行動がどう見られるかを推測し、
それによって自分が最も大切なもの(スノーボードで最高のパフォーマンスを披露する)を失いかねない、という事が起こりうる…

という事まで考えた上でならば。





自分の一番大切なものの為なら、
ちっぽけなポリシーなど、捨ててしまう覚悟もあって良い。



どんな人も一人で生きられるわけはないので、
全てを自分のポリシーで押し通せるわけはない。




自分が最も大切にしているものは何か?



それを守るために、自分は何をしなければならないか?





面倒くせ~世の中だな。と思うかも知れないが、
大切なものの為なら、一つぐらいは妥協せんと、ね。




ま、何はともあれ、
アスリートは結果が命。



もうこの話題は忘れて、切り替えて、
あとは結果を出すのみ。




期待と共に、応援してますよ~