
いやぁ~
残念…
優勝したNo.36 PETRONAS TOM'S SC430は、4番手グリッドからのスタート。しかし、スタートドライバーを務めたアンドレ・ロッテラーが絶妙のダッシュを決め、1コーナーで2台をパス。ポールスタートのNo.38 ZENT CERUMO SC430(リチャード・ライアン)に次ぐ2番手でオープニングラップを終える。
No.8 ARTA NSXはラルフ・ファーマンがスタートを担当。スタート直後の1コーナーではNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)がこれをかわし、トップに躍り出る。だが、この2台はタイヤの選択が異なっており、柔らかめをチョイスしていた No.36は22周を終えてピットイン。脇阪寿一への交代と給油、4本のタイヤ交換を29.7秒で終えて、レースに復帰する。一方、ミディアムタイヤの No.8は31周を終えるまでピットインを引き伸ばし、やはりタイヤを4本交換。伊沢拓也への交代を終えて、No.36の前でコースに復帰することに成功した。
No.36 PETRONAS TOM'S SC430 35周目、5コーナーのコースサイドで出火したマシンがあり、セーフティカーが出動。火はすぐに消えたが、こぼれたオイルの処理の間、4周にわたってセーフティカー先導のままの周回に。各車の間隔は一気に詰まる。
39周を終えて再スタートとなるが、ここでNo.8 伊沢はたくみな加速をみせ、No.36 脇阪とのギャップを開くことに成功する。その後もNo.8 伊沢は好ペースを維持。終盤には、No.36 脇阪のタイヤがグリップダウンしてきたこともあって、その差を9秒以上に開き、最終的には約8.8秒の差を保ったまま、トップでチェッカーを受けた。
No.8 ARTA NSXは第7戦富士につづき、今季2勝目。NSXのSUPER GT最後のレースを、最高の形で締めくくった。
2位はNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)。優勝にはあと一歩届かなかったが、このレースまでランキングトップだったNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)がノーポイントに終わったため、逆転でドライバー、チームの両タイトルを獲得した。脇阪/ロッテラー組のチャンピオンは2006年以来、3年ぶり2度目。LEXUS TEAM PETRONAS TOM'Sのチームタイトルは昨年に続き、2年連続となる。
3位に入ったのはNo.17 KEIHIN NSX(金石年弘/塚越広大)。予選では9番手に留まっていたが、タイヤ交換を後輪だけで済ませる作戦でピット作業時間を短縮。終盤には塚越広大が No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)、No.6 ENEOS SC430(伊藤大輔)らを次々と抜き去るパフォーマンスをみせ、第4戦セパン2位以来の表彰台を得た。
一方、ここまでランキングトップだったNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは、スタートドライバーのブノワ・トレルイエがポジションアップを狙って激しい走りを披露するが、ピットイン目前の17周目にタイヤが悲鳴を上げてしまう。パンク状態となったタイヤの破片でフェンダーまで破壊されてしまい、長時間のピット作業を余儀なくされてポイント圏外に去ることになってしまった。
この結果、ランキング2位はNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也)に。No.1 MOTUL AUTECH GT-Rの本山哲はランキング3位、同じくブノワ・トレルイエが4位となった。
TEAM NISMO、チームランキングで3位。
タイヤパンクでフェンダーまでが破損してしまい、
ピットインが長時間に及んでしまったそうで…
5ポイント差で、前レースまで首位だったが…
また切り替えて、来シーズンへ!
