改めて最近、難しいな~、と感じることがある。




それは、アスリートに対する「休養の指示」。






特にウィンタースポーツにおいては、
今は最終追い込みの時期。




真面目な選手はトレーニング量不足の心配は無いが、
疲労が溜まっている時期、無理をすると怪我や深い疲労を残したままになってしまう。



それが長期間に渡ると、
最悪はシーズンにまで影響を残しかねない。



それでも選手は、パフォーマンスを落としたくないから、
トレーニングしたい。



選手は不安だから休むことを嫌がる。


真摯なアスリートであるほど。







トレーニングとは本来、パフォーマンスを向上させる為に行う。




それによって「フィットネス」(いわゆる身体作業能力)が高まる。




結果として、
試合などで望まれる「パフォーマンス」が向上することを期待するのである。




だが、トレーニングを行うと、
一時的にはフィットネスは低下する。




筋力トレーニングの後、数日は筋力がむしろ低下するのが代表例。






そこに適切な休養、
または別のコンディショニング調整などの補助トレーニングを挟み、
フィットネス向上に繋げていく。







つまりパフォーマンスとは、
その時の「フィットネス」がどのような状態であるか。




つまり、「休養」の取り方が誤っていると、フィットネスが「打ち消されて」しまう事がある。





極論を言えば、
むしろトレーニングなどせずに、
身体全体のコーディネーションを調整したり、
むしろ何もせずに休養した方が「フィットネス」は高まる…



なんて事もある。







だが、真面目な選手ほど、休養を恐れたりする。





シーズン前など、
ましてや勝負が掛かった年などはなおさら。





それを指示するトレーナーやコーチ側の責任も重大である。






トレーナーやコーチが常に帯同している環境の選手は、
その精度もかなりの確率(休養指示のタイミング)の高さであるが、
常に見ていられない状況であると、
実際はなかなか難しい…






…などなど色々ありながら、
今朝、選手が一人海外遠征に旅立った。






出発直前、送られて来たメールには、





「感謝の気持ちを忘れず、頑張ってきます!!」





と。








ちょっぴり目が潤んじまいました。






もっと、あんなコトも出来たんじゃないか、
アレもやるべきだったんじゃ…





後悔、では無いが、
いろいろ考えてしまう、こういう時期。






月並みだが。


とにかく、思い切って暴れて来いや~!!