時々、若い人に話すこと。





「なぜ、貴方はその仕事に就きたいと思ったのか」

と。



学生さんなどにも、
「なぜ、その道を目指そうと思ったのか」
と問う。





仕事なんてものは、どんなに夢を持ってその道に入ったとしても、
始めてしまえば、むしろ辛いことばかり。




だからこそ、その世界に入ろうと考えた「原点」を振り返ることで、
いまの辛いことをしている「意味」を再確認しよう、


ということである。





だが、これは所詮は綺麗事で、
パーセンテージは分からないものの、
今の仕事をしているのは
「食うため」。


やりたいとかやりたくないとか、
夢とか目標とか、そんな悠長な話ではない!!

…と、怒り出す人もいるかも知れない。



今年の大学生に聞いても、
就職戦線は想像を絶する厳しさだそうだ。



面接にまで漕ぎ着ければ御の字で、
ほとんどその前ではじかれる。



夢だ、目標だ、なんて言ってる余裕は無い。






だからこそ、自分の目指した世界の職に就けたことは、大変幸せなこと。





だからこそ、そういう人達にこそ、
壁に当たったら、「原点」を通して「意味」を再認識し、
再度、発奮して欲しいと思うのである。







例えば私が関連する世界で言えば、





トレーナーという職に何らかの形で就けた人も、
本来、自分が望んだ形で無かったり、思うような活動が出来なかったり、収入が思うようにいかなかったり、
長く続ければ続けるほど、色々あるものだ。



そこから、自分でも気付かないうちに「惰性」になってしまう日々…





また、特にフィットネスクラブの仕事の場合は顕著だ。





学生のうちに思っていた世界と、
実際に働いてみると、まるで様相が違う。
(と、感じる人が多い)




端から見るほど華やかでも無く、
お客様の個別に合わせてトレーニングプログラムを処方し…



なんて、大部分がウソ。




ただジムに立ち続け、愛想笑いを振り撒き、
器具の使い方をひたすら教えて。



ちょっとスタジオでの集団指導を覚えて、
大衆に受け入れられたかのように錯覚し、
辛うじてモチベーションを保つ日々…




では、通常のジムでの業務に喜びを感じ、何の疑問を持たないのはハッピーか…




というと…






ほとんどは、そうではない。





ジムにいる大半の時間を、ただ立っていたり、
同じ人ばかりと話している人は、既に負のスパイラルに入り込んでいると見て間違いない。




アルバイトの方ならいざ知らず、
社員だと、要は、


「何も考えていない」


となる。、






これはこれで、不幸。





何故、自分はそうなってしまったのか、
いつからそうなってしまったのか、




考えが及ばないと、かなりヤバい。






いわゆる、チームトレーナーや、アスレティックトレーナーと呼ばれる人は、
多くは切実。




結果を出さなければ、
即、用済み。





ボーっとしている時間は無い。



作業、でなく、
「どーしなければならないか」を思考するので、手一杯。















運良く、自分の希望する仕事に就けた方々。



壁にぶち当たったら、
自分の「原点を振り返り、いまこの仕事をしている「意味」を考え直そう。



その上で、

「大した意味なんか無ぇや」

だったら、辞めてしまえば良い。





だが、大多数は、

「これだから、この仕事は辞められねぇ。」


だと推察する。
(希望的観測)





…、で、再度モチベーションに火を点ける。





学生さんたちも、




もちろん、若いうちは単なる「憧れ」で目標を決めるのは悪くない。





だが、早いうちに、

「オレって、何でこの道に行きたいの?」

と、確認した方が良い。




想いに、確信が持てたら、
突き進めば良い。






再確認して、
自分の想いに



「?」



が点くようなら、
考え直したらいかが?





正しい判断の為には、
正しい、多くの情報を。