柔道で北京五輪を目指す井上康生選手。


彼が先日、兼ねてから交際中のタレント、東原亜季さんと結婚を発表した。



このこと自体は大変喜ばしいことだし、
心から祝福したい。




だが、これを伝えるマスコミの論調はビミョー。



ま、普通に伝えたら商売になんないから、
多少斜めから見ないと独自性出せないから…ね~




よく云われてるのは、

「この大事な時に…とも言えるが、二人三脚で北京を目指す決意なのだろう。」


「こんな時期に結婚して、もし結果が出なかったら『嫁が悪い』とも言われかねない中で結婚するのは立派。」


などだろう。


中には否定的な見方もあるが、
大方は二人の「決意表明」に好意的なようだ。



レアな意見としては、
「康生も女に助けを求めやがったか…」
的な論調もあるようだが、どこかでそう思っている人も多いかも知れない。



だが、私個人的には、
「なりふり構わぬ時の、男の底力」

に期待したい。



恐らく彼らもバカでは無いから、
結婚を発表したらどのような反応があるかは、前述のような全ては想定出来ているはずである。



それでも結婚に踏み切ったのは、
そちらの道の方が、最終的な目的完遂にプラスと考えたに相違ない。



いや、もっと言えば、
そうせざるを得ないほど、井上康生選手が追い詰められていた可能性もある。




この部分は見方はそれぞれだろうが、
あらゆるリスク(社会的バッシング)を覚悟し、
それでも目的達成の為には彼女のサポートが必要、とのある意味冷静な客観視が出来た、とも言える。



なりふり構わず、ということが冷静に出来た時、
特に男は凄い力を発揮することがある。




対面や見栄を気にするがあまり、
ベストな選択が出来ず、結局は結果が出せないケースはよくある。



そう、どちらにしろトップアスリートは叩かれる存在なのである。




だから私は、
起こり得る全てのことを覚悟し、
「なりふり構わず」行動出来た井上康生選手、いや、二人にエールを送ると共に、
大いに期待したい。



仮に、あくまでも仮に、
期待した結果が出なかったとしても、
共に戦った時間に無駄はなく、その先の人生は何十年も続くのである。



その時にベスト、と感じた道は、
恐らくベストなのである。



それが正しいか誤りか、
その結論は、きっと死ぬ間際しか分からないのだ。




どんな優秀な評論家も、経済アナリストも、
先のことを正確に言い当てた人はいない。



右か、左か、
選んだら突き進むのみである。