以前にも何度か書いた通り、
大昔にバレーボール界に携わっていたこともあり、
大きな大会は一応注意して見ている。
さすがにテレビ放映をくまなく見ているわけではないが。






まず興味を引くのが、競技以外の部分。





昔と違い、ちょっと過剰にも程があると感じざるを得ない、物凄い演出。

何故ジャニーズのタレントが出てくるのか理解出来ない、
意味のない応援体制。


オリンピックの出場権もかかる重用な大会であるワールドカップが、
何故毎回日本で開催されるのか、
何ともうさん臭い政治的背景。


日本の試合は必ず毎日、最終試合に組まれる、
恥ずかしくなるような露骨な身内ひいき。



完璧な劣勢でも無理矢理日本チームを褒めたたえるバレーボールOBとテレビ局。






…やっぱ、異様だわ。





ま、数え挙げたらキリがない…



元選手のバレーボールタレントたちは、恥ずかしくないのだろうか…?
テレビ局内部のスタッフは、もはや感覚マヒを起こしているだろうが。





さて、本題の競技の部分。




バレーボールという競技は、
日本が勝てる可能性がある、数少ない競技の一つである。




ネットで相手方と分離されていて、
直接のボディコンタクトがない。
体格差でどうしても劣りがちな日本人には向いているスポーツと言える。


現在は女子の大会が行われているが、
一時期オリンピックの出場すら逃した低迷期からすれば、
世界の5、6番手までチーム力を上げてきた柳本監督の手腕は評価されるべきだろう。



だが監督には申し訳ないが、
結果としては前回オリンピックから比較すると、
絶対的能力は上がったかも知れないが、
相対的にはほとんど向上が無かったとしか言えない。



直接コンタクトがない、ということは、
全てのプレーが直接的に相手から邪魔をされることがない。
ブロックはあるが、身体に触れるわけではない。



つまり理論上、自分たちがやるべきことの完成度を高め、
精度や威力などを完璧に近づけて行き、
それらが相手を上回れば勝てるスポーツ、ということになる。




これまた、分かり切った理屈上の話だが、
勝つための要素は次の通り。

(1)成功率9割を越えるサーブレシーブ。
(2)相手方の手の上から打てるだけの最高到達点に達するジャンプ力、プラス身長。
(3)30%を越えるようなサービスエースを取れるサーブ。
(現実的にはジャンプサーブ?)




これは「当たり前だろ、そんなこと」と言われることばかりだが、これが普遍的事実。
これらがあれば、大抵のプレーが可能で、
どこかが弱ければ、他の要素を強化することで補填できる可能性もある。




つまり、この数年、
日本協会はこれらの何をどう考え強化してきたのか?
ということが重要になる。




敗戦後の解説者のコメントを聞くと、
「やはりサーブレシーブがきちっと返らないと、日本のコンビバレーが出来ない」
のオンパレードだが、
それは他の国も同じこと。
だが、欧米の選手たちは高身長を生かし離れたトスもバシバシ決めてくる。



だがサーブレシーブというのも、
これだけジャンプサーブ全盛では、
もちろん練習で精度は上げられるものの、強力なサーブに対しては限界があるのも確か。



他の二つの要素も当然高めなければならないが、
もし練習による強化に限界があるのなら、
そもそもの「人選」を見直す必要がある。




高橋みゆき選手は素晴らしいし、竹下選手も素晴らしい。
だが、この数年はこの二人に依存したチーム構成から脱却出来ていない。

厳しい言い方をすれば、アテネ以降はマイナーチェンジのみで、
チームとしてはほとんど成長していないことになってしまう。
相対的に。
(他チームとの力関係に於いて)





「高さにやられた」
「パワーにやられた」
「サーブで崩された」

といつまでも言っていても何も始まらない。
直接コンタクトがないスポーツだからこそ、手の打ちようはあるはず。



もし発想が変わらないのなら、
それは指導陣や戦略部隊の刷新が必要なのかも知れない。


時間はないが、まだ間に合う。