「精神力」と言うと、単純に「根性」「集中力」と捉らえられがちだが、
実戦ではそうは甘くない…
ハニカミ王子こと、ゴルフの石川遼選手が出場しているフジサンケイクラシック。
アマチュアでありながら三日目までで堂々の6位に付けている。
技術は、彼いわく「プロに遠く及ばない」らしいが、
彼の強さを見せたのが二日目。
雨で一時間半の中断があったこの日、
選手はそれぞれの過ごし方で再開を待ったが、
石川選手は「
ロッカールームで周りが目に入らないように頭からタオルを株って、下を向いて音楽を聞いてました。」
ということらしい。
開催中の世界陸上の女子棒高跳び女王イシンバエワ選手が、まったく同じ待ち方をしていたそうだ。
タオルを顔にかけ、他の選手の跳躍は一切見ずにパスを繰り返し、
わずか三度の跳躍で金メダルを獲得。
恐ろしいまでの集中力。
ここで言いたいのは、
頭からタオルを被るのが良いとか、音楽が良いとか、
そういうことではない。
特筆すべきは自分にとって、いかなる時にも平常心を保てる方法を知っており、
且つそれをどのような環境でも実践出来る、ということだ。
普通に考えれば、
頭からタオル被って音楽を聞こうとしても、
何せプロのトーナメント。
周りは日本を代表するトッププロ。
いくら自分の集中を図ろうとして、その方法を知っているとして、
果たしてそれを実践出来るものか?
想像するに、つまり彼は「試合に集中する」とか「自分のプレーに集中する」とかの生易しいレベルではなく、
もっと具体的なイメージで、
「こういう場合はフェード系の…」
「こういう場合はドロー系で…」
など、かなり具体的にシュミレーションして行きながら、コンセントレーションを高めていったと推察する。
人にも依るので断言は出来ないが、
具体的に、細かく考え考え尽くすと、
逆に周りが気にならなくなり、
まさに「無の境地」になることがある。
この時は、具体的であればあるほど良い。
東洋医学の世界で、
「陽極まれば陰となる。陰極まれば陽となる。」という言葉がある。
具体的に細かく考え尽くすと、その隣りには「無」がある。
力を入れて入れて入れ尽くすと、その隣りには「弛緩・脱力」がある。
中途半端に考えると、全く集中出来ない。
ならば考えない方が良い。
それが出来ないなら、徹底的に細かくシュミレーションし尽くしてやれば良い。
自分がどのタイプか、
それが出来る環境をどのように作れるか…
最後の最後の勝負は、
案外そんなところにある。
世界陸上では今のところ結果は芳しくないようだが、
諸事情は色々あるだろうし何とも言えないが、
そんなところも影響しているかも知れない。
世界陸上については、また改めて。
実戦ではそうは甘くない…
ハニカミ王子こと、ゴルフの石川遼選手が出場しているフジサンケイクラシック。
アマチュアでありながら三日目までで堂々の6位に付けている。
技術は、彼いわく「プロに遠く及ばない」らしいが、
彼の強さを見せたのが二日目。
雨で一時間半の中断があったこの日、
選手はそれぞれの過ごし方で再開を待ったが、
石川選手は「
ロッカールームで周りが目に入らないように頭からタオルを株って、下を向いて音楽を聞いてました。」
ということらしい。
開催中の世界陸上の女子棒高跳び女王イシンバエワ選手が、まったく同じ待ち方をしていたそうだ。
タオルを顔にかけ、他の選手の跳躍は一切見ずにパスを繰り返し、
わずか三度の跳躍で金メダルを獲得。
恐ろしいまでの集中力。
ここで言いたいのは、
頭からタオルを被るのが良いとか、音楽が良いとか、
そういうことではない。
特筆すべきは自分にとって、いかなる時にも平常心を保てる方法を知っており、
且つそれをどのような環境でも実践出来る、ということだ。
普通に考えれば、
頭からタオル被って音楽を聞こうとしても、
何せプロのトーナメント。
周りは日本を代表するトッププロ。
いくら自分の集中を図ろうとして、その方法を知っているとして、
果たしてそれを実践出来るものか?
想像するに、つまり彼は「試合に集中する」とか「自分のプレーに集中する」とかの生易しいレベルではなく、
もっと具体的なイメージで、
「こういう場合はフェード系の…」
「こういう場合はドロー系で…」
など、かなり具体的にシュミレーションして行きながら、コンセントレーションを高めていったと推察する。
人にも依るので断言は出来ないが、
具体的に、細かく考え考え尽くすと、
逆に周りが気にならなくなり、
まさに「無の境地」になることがある。
この時は、具体的であればあるほど良い。
東洋医学の世界で、
「陽極まれば陰となる。陰極まれば陽となる。」という言葉がある。
具体的に細かく考え尽くすと、その隣りには「無」がある。
力を入れて入れて入れ尽くすと、その隣りには「弛緩・脱力」がある。
中途半端に考えると、全く集中出来ない。
ならば考えない方が良い。
それが出来ないなら、徹底的に細かくシュミレーションし尽くしてやれば良い。
自分がどのタイプか、
それが出来る環境をどのように作れるか…
最後の最後の勝負は、
案外そんなところにある。
世界陸上では今のところ結果は芳しくないようだが、
諸事情は色々あるだろうし何とも言えないが、
そんなところも影響しているかも知れない。
世界陸上については、また改めて。