品川の付近、某駅にて、
つい先程、緊急事態に遭遇。


ホームにいた高齢の女性が突然倒れ、意識障害に陥った。



私の数少ない経験ではあるが、
どう見ても脳障害の可能性が疑われた。



それはさておき、型通りに意識確認。
かすかな反応あり。
呼吸あり、心拍あり。
駅員に知らせ、救急車呼び、到着を待つことに。


定石では半うつぶせにしておくのだが、
脳障害が疑われたので、あまり動かせない。
倒れたのがプラットホームで人通りが多かったため、
静かに担架に乗せ、端の方に移動。


徐々に舌に力が失われてきたので、
気道確保のみして、救急隊を待つ。
基本ではヘッドチルト・チンリフト(頭下げ顎上げる)だが、
その人の骨格や床の材質によっては難しい。
そこでネックリフト(頚を上げる)に切り換える。



救急隊は約10分程度で到着。
駅なので、ホームに来るまで数分掛かったと推測すると、
約6~7分で着いたことになり、ほぼ平均値か。


救急隊に渡した時点で脈も呼吸もあったが…
以前に見た、クモ膜下出血の患者さんに似ている。
何とか助かって欲しい、と願うばかりである。



しかし、渡したあと救急隊が気道確保していたが、明らかに口が閉じている。
「アゴ、押したら口が閉じますよ」
と老婆心ながら口を出す。
救急隊員でも、キャリアによっては出来ない人もいるんだ…と改めて実感。



私、今までにこういう場面に3、4回遭遇している。
最近、痴漢事件に出くわすわ、意識障害だわ…
のんびり外も歩いてらんないですわな~



改めて思うことだが、
理論通りに行かないのが「現場」。
目的を達成させる前提で、「ベスト」が無理なら「ベター」を考え切り換える。



あとは、どんなことでも、
実際の現場を想定なり意識して、訓練をすること。
特に人の身体の場合、一人として同じ人はいない。
特に意識を失った場合、「こうなるはす」がそうはならない事も。



永遠に勉強ですな…