今日、仕事での移動の途中、
偶然に専門学校での教え子だった青年に会った。


卒業時点では日本体育協会のアスレティックトレーナー(AT)を目指していたらしいが、
今はストレングスコーチを目指して勉強中だそうで、
この日も講習会の帰りとのこと。



卒業時点で生活の為に求めた職場であるフィットネスクラブも、
某企業に吸収され、
待遇が変わったため、今は別のクラブでアルバイトしているらしい。



こんなこと言ったら若い人には酷だが、
この業界、これが現実。それでも、という高いモチベーションがなければ続かない世界だ。



さて、ところでこの青年が言っていたこと。


「先生の授業、もっとちゃんと聞いておけば良かったです…」


これは、この業界で頑張っていて、
卒業後に出会った学生が全員、
一人の例外もなく口にする言葉である。



まーこれは私も同じだった。
現役学生にも必ず、この話はしているが、
なかなかその時点ではピンと来ないもの。




だが、卒業したあとであっても、
大切なことは「気がつくこと」。
その時点で、人としてワンランクUP出来るのかも知れない。



私が好きなドラマの中で、
「僕の生きる道」という作品がある。
草剪剛さん主演の、余命一年を宣告された教師を描いた良質のドラマである。
私の中でトップ3に入る名作である。


この中で、「読まれなかった本のはなし」
という印象的なフレーズがある。





ここに一冊の本があります。



この本の持ち主は、一年前にこれを購入しましたが、
そのまま引き出しに放置し、いつの間にか一年過ぎてしまいました。




では、この持ち主は本を読めないほど忙しかったのでしょうか?




そんなことはありません。





理由はひとつ。



「読もうとしなかった」。




ただそれだけのことです。




そのことに気がつかない限り、
五年経っても十年経っても、
その人が本を読むことは無いでしょう。









気がつくことがまずは重要で、
あとは真に肝に銘じていれば「行動が変わる」のでしょうな。