798d3ce9.jpg先日、教鞭を執っている専門学校の卒業祝賀会があった。


7、8年前に出席したきりで、仕事の都合がつかず長きに渡って出席出来なかったが、
久しぶりに顔を出した。





私はそもそも、規模の大小を問わず、
パーティーのようなオフィシャルな場が好きくない。
宴会やコンパは得意なんだけど…




こういう場では、

「卒業おめでとう!」
「頑張ってね!」
「あきらめず夢を追えよ!」
「きちんとやれば夢は叶うからな!」

と、前向きな言葉が飛び交う。


こんな時に後ろ向きなこと言ったらひんしゅくモンだから、
私も慣例に従い前向きな言葉を掛けたが、
本心はあまりそう思ってない。



そもそも、「夢」なんて言ってる時点でオシマイ。
叶わないから「夢」なわけで。
なりたい職業や形式は「目標」であり、
両者の違いは、「目標」はそれに向かう道筋を計画的に設計するものである。
つまり、理論的にはその設計通りの道筋を辿れば、誰でも目標に到達できる。
あと必要なのは我慢して、根気よく努力し続けられる「才能」だけである。



この場合、何年で到達出来るかは別問題。

あとは、以前のエントリーでも書いた「感情のコントロール」である。


不安、嫉妬、怒り、悲しみ、等々…


人は歳をとったり、人と比較したりされたり、
他人や家族から意見されたりすると、
これらの感情が一定でいられない。
理論的に可能なものが完遂出来なくもなり、その逆もある。


もちろん人間である以上、感情を消すことは出来ない。
どこまでコントロール出来るかである。
だから目標達成に対しては、
ひたすら淡々と、粛々と、積み重ねる。
小泉元首相ではないが、ある意味の「鈍感力」が必要なのだ。


また企業に入社した場合など、
一生懸命にコツコツ努力すれば出世できる、
好きな仕事をさせてくれる、なんて思ったら大間違い。
大抵の場合、会社側でこいつはここまで出世する、
あるいはさせる、とある程度当りをつけている。



大体、会社という場所は、
いかに給料を払わず、安くこき使うかを考える組織体である。
恩恵は、必ず上の方から受けるように出来ており、
「社員のため」「末端のため」などというのは、ほとんどウソと思った方が良い。
だから企業で出世したい、給料を多く欲しい、と思ったら、
正当な努力以外の「知恵」が必要になる。




大人はほとんどの場合、本当のことを言ってくれないから若い人が勘違いをするものだが、
実態はこんなものだ。



だからこそ、若い人が一人ではなかなか太刀打ち出来ない。
その為、うまく生き抜くには「ブレーン」が必要だ。
信頼できる相談相手、自分にとって言いにくいことを言ってくれる人、と言い換えても良い。
ほとんどの場合、耳触りの良いことばかり言う大人は、あまり信用しない方が賢明である。
これは会社のような企業体に入った人に限らない。


社会に出ると、鬼がウヨウヨいる。
耳の痛いことを言う大人が最も自分にとって有益な人になる。


ぜひ頑張ってちょ~




あ、写真は祝賀会にありがちに、
学生さんからいただいた一輪花。
ちゃんと飾ってますよ~



ありがとうござんした~