先日、年明け初めてTeam NISMOにコンディショニング調整の為、出向いた。


11月ぐらいまでレースがあり、
その後は来季のマシン開発の詰めやファン感謝フェスタ、
年明けすぐにマレーシアに飛んで新しいマシンやタイヤのテストを繰り返す。
ほとんどと言って良いほどオフは無い、といった具合いであるそうだ。



市販車改造クラスであるGT選手権は国内での人気も非常に高いが、
ルール改正が毎年行われる。
目的はあくまでも、「ファンの視点」。



つまり、各チームの力が拮抗してエキサイティングなレースになり、ファンに楽しんでもらうのが目的である。
やっているスタッフ側は大変だろうが、チーム側もお客さんに喜んでもらい、
サーキットに足を運んでもらってナンボ、ということが分かっているので、
各人が黙々と己の責務をこなす。


現場レベルでは色々あるだろうが、
そういう地道な努力が根強い人気を保ち、
テレビ東京系列で日曜夕方に、毎週ダイジェスト番組が編成されている事にも繋がっていると推察される。。



スポーツ全般に言えることだが、
プロだろうが企業スポーツだろうが、基本的には沢山の人に喜んでもらって、出来ればスタジアムに足を運んでもらって成立する。
入場料であったり、企業名の認知度の向上が、結果的に自分の報酬になるわけで、
そういったある種の「原価意識」がアスリートには必要である。



四六時中、金の事を考えろということではなく、自分の競技や生活が、何によって成立しているのか?と、
たまには立ち止まり考えてみるのも悪くない。


そういう視点を持てば、より良くするのに何か出来る事は無いか?という発想も出てくる。


例えばジャンプ競技などは、観客も少ないのだから、
日本ハムファイターズのようにお客様をお迎えすることも出来るかも知れない。
悪天候で中止になった場合、せっかく来場してくれた数少ないファンをそのまま帰してよいものか…?


学生の部活動は単に自己欲求の追求で良いが、
企業スポーツも実態の多くはプロなのだから。