f3f84e90.jpg 既報の通り、運動関連機器のコンベンションであるヘルスフィットネスジャパン2006が、本日までの3日間開催された。感覚的には、昨年よりは盛況だったような感じである。















報道の通り、徐々に景気が上向いていた影響なのだろうか。
来場者も若干多かったような気がする。



全体を通しての展示から見えたキーワードは、
「介護予防」を睨んだモノと、「簡便サーキットトレーニング」である。


介護予防については、
民間指導資格を有していると職員を置いて指導を行なうと介護保険が適用になるので、
ケアステーションはもちろん、フィットネスクラブなどにとっても収益の柱となることが期待されている。
その為、各メーカーもそれに対応した機器類を提案していたようだ。

昨年あたりからの傾向ではあるが…




「簡便サーキットトレーニング」は、 以前のエントリーでも触れたとおり

アメリカから上陸してきた「カーブス」 というクラブがサーキットトレーニングを導入し、

短時間で効果があがるという謳い文句で急速に店舗数を拡大しているため、
それに追随する形で日本でも展開を始めているクラブが出てきている。
今回は、各メーカーがほぼ同じような内容(失礼!サプライヤーの皆さん!)の機器類やプログラムを提案している。
油圧やゴム負荷などを用い、負荷変更がワンタッチで行なえるようにしてサーキットに対応しやすい形にしているようだ。


ちなみに、最初の写真はライフフィットネス社が提案していたプログラム&ハード。
スタッフの皆さんがデモをやっていたが、ヘロヘロになっていた。
社長自ら、実演していた。立派な姿勢。





eff015c3.jpg これも、ミズノさんが提案していたサーキット。写真はプログラムが終わって、参加者でハイタッチをしているところらしい。
















ミズノさんは、確か15年前ぐらいにも「PACE」というサーキットプログラムを作り、
販売していこうとしていた事があった。


私が当時所属していた会社でも検討はしたが、当時は状況にそぐわずということで、却下になった。
その後、そのプログラムはほとんど売れなかったと記憶している。
時代が追いついてきたということか。
だが、早くから目をつけていたとしても売れるとは限らない。
商売は厳しい…




9f541f13.jpg 昨年は「ピラティス」が注目され、

それに用いる「リフォーマー」という器具を数社が展示していたが、

今年はそれは無かった。


その代わりの新しい傾向として、「ライトウェイトトレーニング」に「ピラティス的要素」を加味したような器具が幾つか提案されていた。














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最近流行の「コアエクササイズ」の要素も含め、「ファンクショナルトレーニング」としての位置付けに「ピラティス風味」をアレンジしている、といったところか。














写真は、株式会社メッカが提案している「グラビティ」というプログラム&ハードである。
基本的には傾斜が付けられたスライドするベッドの上で、
自体重を利用してエクササイズを行なうものである。
既に新規クラブの幾つかが、導入を決定していた。
その他、近い機能をもったモノで、壁に埋め込まれているタイプのハードを用いたプログラムを提案していたテクノジムジャパンのような会社もあった。
競争は激しい。





7238578d.jpg これは高齢者向けのグループエクササイズの提案ブース。

国内運動機器メーカーの老舗、株式会社セノーが扱っている海外モノ商品である。

















1976a6d8.jpg このようなイスに座り、

アタッチメントでチューブやその他の器具が装着出来るようになっているので、

それらを引っ張ったりして皆で楽しく運動しましょ、というモノ。

福祉施設などへの導入を睨んでるのだろう。

値段、ちょっと高いんだよな…

(ここではとても書けまへん。目ん玉飛び出そう…)












371b1b52.jpg これはコナミスポーツのブースで紹介されていたマシン。

名前はカタログ見れば分かるんだけど…


要はコンピューター制御か何かで、負荷を必要に応じてコントロールしてくれ、一人でフォーストレプス法でのトレーニングなどが出来る、というシロもの。



どーだろ…必要かな…











4f900f23.jpg これも確かコナミスポーツだったかなぁ…

要するに、通常のトレーニングマシンは単一方向への運動で、

その方向にしか掛からないのであるが、

これは体幹を横に倒したり、微妙に捻ったり、様々な方向へ負荷が掛けられて、

ファンクショナルなトレーニングが出来るらしい。


いろいろ考えますなぁ。












57494748.jpg フィットネスアポロ社のブース。

これはストレッチの補助や、エクササイズ時に身体の傾斜を変えて負荷を変化させたりに使うものらしい。



便利そうだが、持ち歩くにはちょっとムリか。













スタッフの方が手に持っているのが、便利なクッションのようなもの。

こいつもストレッチポールのように使ったり、補助に使ったりする。
特殊なバルブのようなものが付いていて、空気の入れ抜きが自由自在。
目的によってワンタッチで空気圧が変えられるすぐれもの。
こいつは買おうかな…唯一、興味があったモノ。


映っているイスのようなものは、

そのものズバリ、エクササイズ用のイス。
フレキシブルに微妙に揺れ、乗馬のマシンみたいな感じ。
深部の筋をトレーニングするようだ。




…… というわけで、


いろんなものが提案されていたが、外見上は目新しくても、
本質的に斬新なものは見当たらなかった、と言えるだろう。
あくまでも私見ですが。


もちろん「ファンクショナル=機能的トレーニング」や「コア=体幹深部筋エクササイズ」
などは必要なことは異論はないが、
ここまで道具いる?とは思ってしまう。
あれば便利だろうが、無きゃ出来ない、というのもトレーナーとしては考えもの。
ま、でもこういうものを開発しないと、商売になりませんからなぁ。