来年の世界選手権(札幌)に向けて、すでに選手はチームごとに合宿などに入り、
体力強化やフォームチェック、マテリアル(用具類)チェックなどに忙しい日々。
そんな中、ヨーロッパ合宿(フィジカル向上中心)メンバー選考を目的とした、
記録会が6月5日に白馬ジャンプ競技場で行なわれた。
遠征メンバーは次の8名に決定。
葛西紀明選手
伊東大貴選手(以上、土屋ホーム)
一戸剛選手(アインズ)
渡瀬雄太選手
坂野幸夫選手(以上、雪印)
細山周作選手(札幌大学)
小山内佳彦選手(日本大学)
竹内拓選手(北野建設)
我がチーム雪印からは、渡瀬選手、坂野選手の2名が選出。
岡部孝信選手は、国内での独自のフィジカル強化を優先する為、
合宿に参加しない意向を早くから表明しており、メンバーには入っていない。
ベテランならではの、冷静な判断である。
先日は、ナショナルチームでフォーム確認のための風洞実験も実施した。
ジャンプ陣復活へ、風洞実験
スキー・ジャンプ日本代表が、都内の東大先端科学技術研究センターで風洞実験を実施した。ユリアンティラ・ヘッドコーチの指示の下、測定機器を初めて実験数値が手元で分かるように設置された。
先進国フィンランドなどと違い、国内ではこれまで数値がその場で分からなかったため、フォームをすぐに直せなかった。今回は世界トップ選手とのデータ比較も行い、トリノ五輪代表の葛西が「今までの時間がもったいない」と振り返るほど手応えをつかんだ。
風洞実験は今年あと3回行う予定。
夏にある程度の結果を出さないと、世界選手権のメンバー選考にも掛からない。
ベテランも引退し、若手の成長の兆しも見える中、
いよいよサバイバルレースが始まる…