スキー選手にとって(種目によるが)4月は短い束の間のオフ。
もちろん、個人的にはオフをとらない選手もいる。
だが、指導陣や連盟はすでに動き出している。
北海道新聞 スポーツナショナルチームを重点
全日本スキー連盟は12日の強化本部会議とコーチ会議で、不振だったトリノ冬季五輪を検証して打開策を話し合い、今後の指針として、好成績を挙げたアルペンを例にナショナルチームの強化に重点を置く方針をまとめた。
合宿の海外拠点を、近距離で時差も小さい中国に求める案も出た。スキー市場が急速に拡大する中国は、2007年に長春で冬季アジア大会を開催する。まずアルペンの合宿が考えられている。
ジャンプ関係では、国内で10月から人工雪を使って飛べる環境作りを求める声が出た。
日本ジャンプ、ユリアンティラ氏続投 ヘッドコーチ、五輪視野に体制強化 2006/04/15 10:37 全日本スキー連盟は14日、ジャンプ競技のコーチ会議を札幌市大倉山競技場で開き、全日本チームは今季もカリ・ユリアンティラ・ヘッドコーチの下、来年2月に札幌市で開幕するノルディックスキー世界選手権に臨むことを確認した。
会議では、トリノ五輪で団体6位が最高だった昨季の反省を、今季にどう生かしていくかを話し合った。
昨年7月にヘッドコーチに就任したユリアンティラ氏は「パワーがまだ欧州選手のレベルに及ばない」と、体力面のさらなる向上を課題に挙げ、全日本チームでの合宿を増やして指導に打ち込む意向を表した。2010年のカナダ・バンクーバー五輪までを見据え、全日本の強化指定選手は昨季の24人から27人に増やし、若手の抜てきを進める方針だ。
全日本チームは5月末から長野県白馬村で1週間ほどの合宿を行い、始動する予定。
ユリアンティラ氏は会議後、「同じチームウエアを着ているだけではなく、精神的にも互いに高め合っていくチームをつくりたい」と、今季の抱負を話した。
会議は15日も引き続き開かれる。
来年は、いよいよ札幌での世界選手権。
選手個人の奮起は無論だが、連盟などバックヤード側のサポートも、
今までの反省を活かして実のあるアシストを願いたいものだ。