Yahoo!スポーツ - ニュース - 松井秀、4年目も開幕安打 別人のような切れ



まだ試合は終わっていないようだが、
ヤンキースの松井秀喜選手は、ここまで本塁打を含む3安打。
オープン戦はやや不振だったが、やはり公式戦にきっちり仕上げてくるのはさすが。



開幕戦に臨んだ松井秀は、オープン戦最終戦とは別人のような体の切れだった。
 滞在するサンフランシスコで1日に日本時代から治療を受ける整体師と合流。連日の治療を受けている。「骨格が整うと周りの筋肉も変わる」とフロリダでのキャンプ中から待ち望んでいた治療で、開幕前の最後の仕上げをした。




この話は有名で、ご存知の方も多いだろう。


整体師が良いか悪いかの議論は別にして、
松井選手の「骨格が違うと周りの筋肉も変わる」の感覚は、
やはり一流の身体感覚と言うべきだろう。


私はよく人体を機械、とりわけ自動車に例えることが多いが、
自動車の四輪が人体の肩甲骨と骨盤に相当する。
四輪は基本的には平行に装着されている(実際は少し違うようだが)のが通常で、
もしもこれが1ミリでもバラバラな方向を向いていたら、まともに走れないばかりか、
あっという間に連結機能に支障を来たし、走行不能になるだろう。


人体もまったく同様なのである。


ただ、「骨格が違うと…」というのは少々補足が必要で、
実際には“骨”が自分の意思で勝手に動く訳では無いので、
骨に付着している筋が“何らか”の原因で引っ張り、骨格を歪ませることになる。


実はここには、筋と内臓の状態に密接に関係性があるので、
筋が骨を引っ張る“何らか”、には内臓が関わっていることが多い。




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確かに「骨格を変えると筋の状態も変わる」ということはあるが、
「筋の状態を変えることで骨格を変える」と考えた方が妥当である。
無論、場合によっては骨格の調整から入る場合もあるが。


このあたりは、専門の医師からすると賛否両論に分かれるところだが、
実際のスポーツなどの現場では、究極的には「選手個人の言葉に出来ない身体感覚」になってくるので、
どんなに科学が進んでも、松井選手のように最後の調整を手技療法師に委ねることは決してなくならないのである。