岡部4位!2大会ぶり五輪/W杯ジャンプ - livedoor スポーツ
岡部4位!2大会ぶり五輪/W杯ジャンプ
<ノルディックスキー:W杯ジャンプ>◇個人第8戦◇29日◇ドイツ・オーベルストドルフ(HS137メートル、K点120メートル)
ベテラン岡部孝信(35=雪印)が、団体で金メダルを獲得した98年長野五輪以来、2大会ぶりとなる五輪代表を決めた。128メートル、130・5メートルと安定したジャンプで、今季日本勢最高の4位に食い込んだ。岡部はこれで、全日本スキー連盟が定めた選考基準をクリア。トリノ行きを確定させた。昨季総合覇者のヤンネ・アホネン(フィンランド)が今季初勝利を挙げた。
あの、栄光の長野から8年。岡部が五輪の大舞台に戻ってくる。2回目に130・5メートルをマークすると、クールな男がガッツポーズで喜びを表現した。「少し力が入ってタイミングが早かったが、良いジャンプができた」。五輪切符を射止めるK点越えは、自分でも納得できる最高のジャンプだった。
ベテランらしい安定した技術が、今季日本勢初のシングル順位をもたらした。1回目に128メートルで4位につけると、2回目は追い風で上位選手が失速する中、さらに飛距離を伸ばした。代表選考基準で、W杯表彰台に次いで優先される「6位以内」の条件を満たし、トリノ切符を手に入れた。
ジャンプは1度低迷すると、世界の一線級に復帰するのが難しい競技だ。ベテランの域に達している岡部の復活劇の裏には、盟友の存在があった。長野五輪団体金メンバーで同学年の親友、斉藤浩哉・雪印コーチ(35)の「飛び出しの角度を変えろ」との助言を受け、今秋から新たな技術に取り組んだ。二人三脚のフォーム改造が、伝統のジャンプ週間で結実した。
好調岡部に引っ張られるように、この日は葛西、伊東もポイント(30位以内)を獲得した。3人が30位以内に入るのは今季最多。五輪で戦える態勢が整ってきた。岡部は「1位になるのは難しい。でも、何かあればというところまで、近くまで来ている。今までやってきたことをこれからも続ける」と強い決意を口にした。ようやく日本ジャンプ陣にエンジンがかかってきた。
私がチーム雪印に関わり始めたのは、長野五輪の翌年から。
ルール変更などもあり、日本チームの低迷が始まった頃だった。
岡部選手はルール変更のあおりを一番受けた選手である。
そんな時、岡部選手とは練習の後などに話をしたりしていたが、
確か長野五輪の2年後だったか、こんなことを言っていたのを思い出す。
「今まで長い間競技をやって来たが、今思えばこれまでは漠然と取り組んでいた。
年齢のこともありルール変更で引退も考えたが、それでは今までやって来た事が全て
無になるような気がした。それからは意外に冷静にジャンプというものを考えること
ができ、周りが言うほど深刻に考えることもなかった。やれるだけのことをやろうと。
今が一番真剣にジャンプの事を考えているし、一番好きだと思う。」
守秘義務もあるので、これが全てではないが、
当時の彼の心情を表している良い言葉だ。
その後も、プライバシーの問題もあるのでここで全てを文章にすることは出来ないが、
いろいろな苦労と試行錯誤を経て、久しぶりの世界舞台での結果であった。
五輪でも、その大輪を咲かせて欲しいものだ。